ドコモのAIエージェント「my daiz=マイデイズ」はユーザーの期待を“先読み”する | RBB TODAY
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ドコモのAIエージェント「my daiz=マイデイズ」はユーザーの期待を“先読み”する

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ドコモのAIエージェントサービスが「my daiz」に一新される。四角い・ハコのようなキャラクター「マイデイズ」も登場
  • ドコモのAIエージェントサービスが「my daiz」に一新される。四角い・ハコのようなキャラクター「マイデイズ」も登場
  • 柔軟なパーソナライズとホーム利用、パートナーによる新サービスの共創をテーマに掲げる
  • 開始時点で33のパートナーサービスとドコモのサービスは23、あわせて56のサービスが使える
  • 2020年までにパートナーは150に拡大を目指す
  • 有料・無料のサービスに分かれている
  • 新しいAIサービスは2018年夏の端末にプリインストールされて出荷される
 ドコモがユーザーの期待を“先読み提案”するAIエージェントサービス「my daiz(マイデイズ)」を5月30日から開始する。Android/iOSをプラットフォームとするマルチキャリア対応。ドコモ回線以外のAndroid端末で使えるようになるのは2018年の秋以降になる予定。無料のサービスだが、AIエージェントからのプッシュ通知機能を使うためには月額100円が必要になる。

ドコモのAIエージェントサービスが「my daiz」に一新される。四角い・ハコのようなキャラクター「マイデイズ」も登場
ドコモのAIエージェントサービスが「my daiz」に一新される。四角い・ハコのようなキャラクター「マイデイズ」も登場


ドコモ独自のAIエージェントが、AI×スマホの高付加価値サービスを目指す


 ドコモでは昨年10月に独自の本格的なAIエージェントサービスを立ち上げる構想を発表し、以後部分的にdヒッツやラジコの音声操作対応や、しゃべってコンシェルの機能を拡充する試みを始めてきた。今回は改めてAIエージェントの名前が決定して、ドコモ独自のAIエージェントとして提供開始される。

 多くのドコモユーザーがご存知のとおり、これまでにも音声で様々な情報をWeb検索したり、電話やメール、カメラなど端末の機能を操作できる「しゃべってコンシェル」のAIサービスが提供されてきた。新しいmy daizは従来の機能に加えて、NTTグループのAI技術である「corevo(コレボ)」の一部である先読みエンジンと多目的対話エンジン、IoTアクセス制御エンジンを統合。「AIエージェントAPI」を活用しながらAIとスマホによる高付加価値サービスを目指す。

柔軟なパーソナライズとホーム利用、パートナーによる新サービスの共創をテーマに掲げる
柔軟なパーソナライズとホーム利用、パートナーによる新サービスの共創をテーマに掲げる


 2018年夏モデルの端末は多くが発売時からmy daizをAIエージェントとして搭載することになるが、既存の端末に対しても、5月30日以降からしゃべってコンシェルのアプリをバージョンアップするかたちで提供の輪を広げる。なおアップデート後にもしゃべってコンシェルのメインキャラクターとして親しまれている「ひつじ」は当面サービスの提供が継続されるようだ。

新しいAIサービスは2018年夏の端末にプリインストールされて出荷される
新しいAIサービスは2018年夏の端末にプリインストールされて出荷される


 ドコモではmy daizをdマーケット等のドコモによるサービスとスムーズに結びつけたり、またはユーザーサポートや+dパートナーのサービスと連携した様々な付加価値を提案していく。

ユーザー行動の「先読み」が最大の特徴


 my daizのユーザーは端末の待ち受け画面にメッセージをダイレクト配信する「インフォメーション」や、ユーザーごとにパーソナライズされた情報を一望できるポータルの「NOW画面」、そして日本語でのボイスコマンドにテキスト、画面のタッチ操作を組み合わせながら操作できる「対話機能」を利用可能だ。対話にタッチや文字操作をハイブリッドで扱えるようにしたことで、たとえば大きな声を出せない場所でもAIが使える利便性を打ち出す。

 my daizのエージェントサービスはユーザーの行動を“先読み”しながら、様々なお役立ち情報を提案できるところが大きな特徴だ。中枢はAIによるユーザーの行動理解を高度に推定できるシステムにある。一般的にエージェントが持っているユーザー固有のファクト情報に加えて、AIがユーザーのプロファイルを解析しながら蓄積した先読みに必要な情報と、ドコモがオンラインに保有するファクト情報をかけあわせることで顧客イメージを正確に想定、AIエージェントのふるまいを調整する。

 たとえば「いつもより通勤に時間が多くかかりそうな大雨の日はめざましアラームを早めに鳴らしたり、足りない食材をネットショップで購入、ユーザー宅へのデリバリーを自動でおこなうサービス」などが考えられるという。先回りによって獲得した情報はNOW画面にも表示される

 音声コマンドは日本語による入力を徹底的にブラッシュアップした。AIを起動するためのトリガーワードはユーザーが任意の単語を設定できる。当面はスマホやタブレットなどmy daizのアプリを投入できる端末が対象になるが、corevoの設計思想により、他社パートナーと組んだ様々な展開に発展する可能性も描く。

開始時点で33のパートナーサービスとドコモのサービスは23、あわせて56のサービスが使える
開始時点で33のパートナーサービスとドコモのサービスは23、あわせて56のサービスが使える


2020年までにパートナーは150に拡大を目指す
2020年までにパートナーは150に拡大を目指す


 スマートスピーカーやスマートイヤホンなど、音声入力に特化したハードウェアタイプのインターフェースを発売して、スマホ単体よる操作に加えた利便性を追求する手段も考えられるだろう。使い込むうちにGoogleやAmazon、アップルのAIアシスタントの差がどんなかたちで見えてくるのかも興味深いところ。何はともあれ、国内最大手の通信キャリアであるドコモが独自に本格的なAIサービスを立ち上げたことで、周辺のAI関連のサービスがまた一段と活性化する期待も高まってくる。

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《山本 敦》
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