【デジアナ文具最前線】第4回 ポメラ再入門(その3)ポメラはクラウドエディターになった | RBB TODAY

【デジアナ文具最前線】第4回 ポメラ再入門(その3)ポメラはクラウドエディターになった

IT・デジタル モバイル

【デジアナ文具最前線】第4回 ポメラ再入門(その3)ポメラはクラウドエディターになった
  • 【デジアナ文具最前線】第4回 ポメラ再入門(その3)ポメラはクラウドエディターになった
 前々回、前回とポメラの基本機能について再検証し、使い方を振り返ってみた。今回は、そもそもポメラとは何かについてあらためて定義したい。

■変化したポメラの本質

 ポメラのネーミングの由来は、「ポケットメモライター」である。モノクロ液晶ディスプレイとキーボードを利用して、テキストファイルのメモ作成を主な目的とする小型の機器というほどの意味であったと思う。そして、例えばiPodを原型としつつも、iPhoneが“スマートフォン”というデジタル十徳ナイフのような存在になったのと同じように、ポメラもその本質は登場当初とは変わっている。

 現行機種のDM200を一言で言えば“クラウドエディター”ではないだろうか。これは液晶ディスプレイと入力デバイスを持った過去のデジタル機器である、ワープロ専用機やPDAと似ていながらもその本質において非常に現代的なツールだと思える。以下に説明していこう。

 本連載の過去二回で触れたのはポメラの文書作成機能だ。漢字変換プログラムATOKは、DM200になってより高精度になった。またアウトライン機能についても、簡易的ではあるが、かつてのパソコン用ソフトと同じように利用できる。

 これらの機能は、ポメラ本体のエディター機能を強力にサポートする。エディター部分もまた、パソコン用ソフトのそれに準ずる機能を持っている。具体的な例の一つは、ダイヤモンドカーソルだろう。キーボードのホームポジションから指を動かすことなく、文字列を編集する機能だ。Ctrl+任意のキーの組み合わせでカット、ペースト、行削除、行挿入などの操作ができる。CP/M時代のワープロソフト「Wordstar」に使われて以降、幾多のエディターでサポートされた機能でもある。DM200はこの機能を踏襲している。

 ポメラDM200はまた、内蔵メモリーに加え、外付けSDカードに作成した文書を保存できる。ここにはまた、各種情報を蓄積もできるが、筆者はここにはテンプレートを保存しておき適宜引き出して使っている。それについては次回に詳述しよう。

■外部連携も充実

 そして、外部連携の機能である。これは3つのやり方がある。まずDM20以来の機能である、テキストをQRコードに変換するやり方。字数制限こそあるものの、専用アプリさえあれば、手軽なやり方だ。また、送信先もEvernoteやDropboxなど選択可能だ。2つめは、Bluetooth接続を利用するもの。iPhoneとポメラをこの方法で接続すれば、文字通りクラウド上の文書を編集できる。3つめは、Wi-Fi機能での送信だ。設定が必要だが、専用アプリも要らずアドレスの指定だけで手軽に送信できる。

 DM200は以上のように、ポメラが当初から持っていた機能に加え、強化されたATOKやBluetooth、Wi-Fi機能などを搭載することで、当初の「メモ作成」から大幅にパワーアップしてクラウドエディターになった。筆者はそう考えている。


舘神龍彦氏

【著者】舘神龍彦
手帳評論家、ふせん大王。最新刊は『iPhone手帳術』(エイ出版社)。主な著書に『ふせんの技100』(エイ出版社)『システム手帳新入門!』(岩波書店)『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『手帳カスタマイズ術』(ダイヤモンド社)『ポメラ×クラウド活用術: ポメラをクラウドエディターにする方法』(http://amzn.to/2Cm39Bo)など。また「マツコの知らない世界」(TBS)、「ワールドビジネスサテライト」(テレビ東京)などテレビ出演多数。
《舘神 龍彦》

関連ニュース

特集

page top