バリアフリーマップ実用性向上に! NTTの「バリアフリー情報収集技術MaPiece」 | RBB TODAY
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バリアフリーマップ実用性向上に! NTTの「バリアフリー情報収集技術MaPiece」

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MaPieceや2.5D地図を活用したナビゲーション・サービスイメージ例。バリアフリーマップに用いる情報の充実と、それを元にしたナビゲーションの利便性向上を目指した技術となる(画像はプレスリリースより)
  • MaPieceや2.5D地図を活用したナビゲーション・サービスイメージ例。バリアフリーマップに用いる情報の充実と、それを元にしたナビゲーションの利便性向上を目指した技術となる(画像はプレスリリースより)
  • MaPiece:簡易計測ツール画面例。バリアフリーに関する情報の収集を専門的な知識がなくても収集できるようにしたのが「MaPiece」の大きな特徴となる(画像はプレスリリースより)
  • MaPiece:クラウドセンシングのイメージ例。将来的にはスマートフォンをポケットに入れて歩くことで、平坦、段差、傾斜等の路面状況を推定できるようにすることを目指す(画像はプレスリリースより)
  • 「ジャパンウォーク in TOKYO/2016秋」で使われた「ジャパンウォーク・ガイド」の画面例。信号や手すりの有無、道幅、勾配などの情報をマップと一緒に表示している(画像はプレスリリースより)
  • 2.5D地図表現のイメージ。平面な2D地図では分かりにくいフロアマップを2.5D化することで、上階の情報を関連づけて分かりやすく表示することができる(画像はプレスリリースより)
  • 成田空港で使われている2.5D地図の画面例。平面図と2.5D地図を組み合わせることで多層的な施設での分かりやすいナビゲーションを実現している(画像はプレスリリースより)
 日本電信電話(NTT)は25日、地図上のバリアフリー情報を収集してわかりやすく表示する技術として、バリアフリーのルート選定に必要な情報を誰でも簡単に収集できる「バリアフリー情報収集技術MaPiece(まっぴーす)」と、立体地図表示を実現する「2.5D地図表現技術」の技術を開発したことを発表した。

 どちらもバリアフリーのルートなどをナビゲーションするシステムの基盤技術となる。

 既存のバリアフリーマップの場合、作成する自治体により表示基準がまちまちだったり、専門業者に依頼するとコストがかかるといった課題があり、バリアフリーマップの実用度にもバラツキがあったという。

 「バリアフリー情報収集技術MaPiece」では国土交通省「歩行空間ネットワークデータ整備仕様案」を元に調査観点を選択肢として整理したもので、タブレットを使って誰でもわかりやすくバリアフリー情報の収集を可能としている。

 計測にかかる時間や業者に依頼するコストを勘案すると、計測会社の測量による作成の場合と比較し1/10の低コスト化を実現。

 既に、12日、13日に実施された新宿エリアにおけるバリアフリー情報調査で約1,800地点のデータ収集に活用されたり、23日に実施された「ジャパンウォーク in TOKYO/2016秋」という、オリンピアンやパラリンピアンと一緒に街を歩いてバリアフリーを考える取り組みで使われたWebサイト「ジャパンウォーク・ガイド」でも同技術で収集されたバリアフリー情報が活用されている。

 そしてもう1つの技術となる「2.5D地図表現技術」は、既に広く作成されている平面地図やフロアマップを基にして、階層構造や施設などの特徴を反映する高さ情報を追加することで、立体地図の作成を容易とする。これにより、利用する人は、平面図よりも分かりやすくバリアフリーマップを活用することが可能だ。また、日本語による平面表示に不便を感じていた外国人旅行者にも、直感的な理解を提供することができるという。

 こちらの技術に関しては、高精度測位社会プロジェクトの実証用アプリ「ジャパンスマートナビ」を活用し、成田空港でのフロアをまたがるナビゲーションに使われている。

 将来的にはスマートフォンで自動収集できるように落とし込み、コスト換算1/100以下への簡易化と市民参加型のバリアフリー情報の収集を目指しつつ、NTTグループのAI技術「corevo」との連携などを行い、センサーの知能化を目指していくとしている。
《防犯システム取材班/小池明》
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