ドローンのコックピットに乗れる日がやってきた!パロットが専用VRヘッドセット発表【IFA 2016】 | RBB TODAY
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ドローンのコックピットに乗れる日がやってきた!パロットが専用VRヘッドセット発表【IFA 2016】

IT・デジタル ハードウェア
DISCO、BEBOP2に対応するVRヘッドセット「COCKPIT GLASSES」
  • DISCO、BEBOP2に対応するVRヘッドセット「COCKPIT GLASSES」
  • レンズ側から見たところ。柔らかいパッドが目のまわりを覆う
  • ケースにスマホを装着して、VRヘッドセットに装填する
  • AndroidスマホでMHL対応のものは有線で「SKYCONTROLLER 2」に接続。ドローンとの間はWi-Fiで通信する
  • 会場ではデモ映像を視聴できた
  • 翼を持つドローン「DISCO」
  • 2枚の羽根の先端にプロペラを搭載した「SWING」
  • 垂直離陸に対応している
 「IFA 2016」(ドイツ・ベルリン)に出展するパロット(Parrot)は、今年はヘッドホンのZikを出さない代わりに、ゴーグル型のVRヘッドセット「コックピットグラス」を発表。今年のCESで発表した翼を持つドローン「DISCO」とともに、秋に欧州で発売する。

 先進的なドローンやワイヤレスタイプのノイズキャンセリングヘッドホンを発売してきたイノベーターのパロットはフランスの企業だ。社長でありブランドの創業者でもあるアンリ・セイドゥ氏の愛娘であるリア・セイドゥは、直近の007シリーズ『スペクター』でボンドガールを務めたことでも有名だ。

 フランスに拠点を構えるパロットが、近接するドイツのメトロポリタンであるベルリンで、いくつかの画期的な商品を発表した。

 まずは今年初めにアメリカ・ラスベガスで開催されたコンシューマー・エレクトロニクスショーのCESで発表された、全翼型ドローン「DISCO」がいよいよ発売されることを報告しておこう。最高スピードが80km/hという航空力学を計算してつくられた本気度100%の高速飛行ドローンだ。2700mAhのバッテリーを内蔵し、45分間の飛行時間を実現している。本体は発泡ポリプロピレン系とカーボンをミックスした素材。軽さと丈夫さを両立させている。フロントにはフルHD撮影に対応する3軸ブレ補正搭載のカメラを内蔵。32GBのストレージに飛行動画を記録できる。価格は1,299ユーロ。

 同機とともにIFAで発表され、驚きとともに迎えられたのがVRヘッドセットの「COCKPIT GLASSES」だ。その名の通り、パロットのドローン「BEBOP 2」やDISCOにリモコンユニット「SKYCONTROLLER 2」を介してつなぐことで、飛行中にドローンが撮影するライブ動画を見ながら操縦ができる。

 同機はサムスンのGear VRと同じ、ディスプレイにはスマホを使うヘッドセットだ。偏光レンズを通してスマホの画面に投射されたライブストリーミング映像を立体視聴する。Androidスマホの場合はMHLケーブルでリモコンユニット「SKYCONTROLLER 2」につなぐことで安定感ある映像再生を可能にした。iPhoneにも対応している。会場に展示されている実機を体験してみたところ、十分に精彩感の高い動画が楽しめた。ノーズパッドの下の部分に少し隙間ができて光漏れが生じることもあったが、装着感には個人差が生まれるだろう。

 パロットではヘッドセットとリモコンのセットを350ユーロで販売するほか、これにBEBOP 2を加えたパッケージを1,299ユーロ、DISCOを組み合わせた場合は2,299ユーロで発売する。

 新タイプの小型ドローンも発表された。「SWING」は2つの羽根を持つ「X」のデザインが特徴的なドローンだ。4枚の羽根の先端に小型のプロペラを搭載する、奇抜なデザインだが実はパロットの伝統的な『マルチコプター』である。ただ、同社のほかの小型ドローンに無い特徴が、垂直離陸に対応した初の製品であるところだ。本体にはカメラを内蔵し、オートパイロットにも対応。高速飛行ができて、しかも小回りが効く。

 「MAMBO」は手のひらに乗せられるサイズの小型ドローンだ。4つの羽根を持つマルチコプタータイプ。フロントに水平方向画撮影できるカメラを内蔵する。ユニークなところは、本体の天面に設けたmicroUSB端子に様々なアクセサリーが後付けできるところ。本体と同時にBB弾のようなおもちゃの弾を2mまで発射できる「キャノン」や、4gまでのアイテムを掴める「グラバー」、暗いところで飛行するための「イルミネーション」がオプションとして発売される。

 多彩なパロットの新ドローンが日本国内にも上陸する日が楽しみだ。
《山本 敦》
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