「さあ、ゲームをしよう」、不気味なランサムウェア新種「JIGSAW」登場 | RBB TODAY
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「さあ、ゲームをしよう」、不気味なランサムウェア新種「JIGSAW」登場

IT・デジタル セキュリティ
腹話術人形ビリーの画像を表示する「JIGSAW」
  • 腹話術人形ビリーの画像を表示する「JIGSAW」
  • タイマーが始動し圧力をかける
  • 再起動を試みると表示されるメッセージ
  • JIGSAWの亜種もすでに出現
 「さあ、ゲームをしよう」……不気味な殺人鬼が、登場人物たちを絶望の淵に叩き込むホラー映画「SAW」。7作目まで作られた人気シリーズだが、その恐怖が2016年に甦ることとなった。

 トレンドマイクロによると、「JIGSAW」(ジグソウ)と呼ばれる悪質な暗号化型ランサムウェアが確認されたという。

 「JIGSAW」に感染すると、「SAW」にも登場する腹話術人形ビリーの画像、そして赤いデジタル時計が表示される。そしてPC内のファイルがロックされ、拡張子「fun」ファイルに暗号化される。さらに、カウントダウンとともに、徐々にファイルが削除されていくのだ。1時間ごとに、削除されるファイルと身代金も増加。これを止めるためには、要求された身代金を支払う必要がある。

 JIGSAWは、無料のクラウドストレージサービスを悪用していたが、すでにこのリンクは削除済みとのこと。脅迫メッセージは、英語とポルトガル語が現在確認されており、24時間以内のビットコインでの支払いを要求してくる。身代金の最小金額は、20ドルから150ドル(約2,200円から16,400円)に設定されている。72時間以内に身代金が支払われなかった場合には、暗号化されたファイルは削除される。

 すでにさまざまなランサムウェアが出現しているが、このような“演出”で、ユーザーの恐怖心を煽り、より効率良く身代金をせしめようとするタイプは珍しい。すでに亜種や新バージョンも出現しているため、トレンドマイクロでは、「3つのコピーを、2つの種類の端末に保存し、1つを別の場所に保存する」という“3-2-1ルール”を推奨している。
《赤坂薫》
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