紙幣の種別を音声や振動で通知……視覚障害者向け財布型装置が登場 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

紙幣の種別を音声や振動で通知……視覚障害者向け財布型装置が登場

ブロードバンド テクノロジー
本体の厚みは25.5mmで、財布として活用できる。内部には電子マネーカードと紙幣を収納するポケットがあり、読み上げスイッチで音声通知などを行う(画像はプレスリリースより)
  • 本体の厚みは25.5mmで、財布として活用できる。内部には電子マネーカードと紙幣を収納するポケットがあり、読み上げスイッチで音声通知などを行う(画像はプレスリリースより)
  • 同製品の仕組み。紙幣をしまう方向に関わらず、券種をカメラが判別し、様々な方法で通知してくれる。紙幣は、千円券、二千円券、五千円券、一万円券に対応(画像はプレスリリースより)
 システムイオは1日、視覚障害者向けの財布型ポータブル紙幣識別機「Wallet(ウォレット)」の発売を開始した。

 「Wallet」は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトによるもので、視覚障害者が財布として活用できるものとなっている。紙幣の券面を内蔵されているカメラで読み取り、音声案内やビープ音、振動などで券種を通知する。また、交通系及び流通系ICカードも読み取り、音声で残額を通知することができる。

 紙幣の読み取りは内部の薄型読み取り用カメラが識別マークを検知する構造となっており、収納される方向に関係なく読み取ることが可能。交通系ICカードの残額確認はSuicaやPASMOをはじめとした多数のカードに対応しており、nanacoやEdyなどの流通系ICカードにも対応する。本体サイズは177x25.5x84mm。重量180g。

 そもそも日本の紙幣にはインクの盛りによるざらつきを利用した「識別マーク」が採用されており、視覚障害者はそれを頼りに券種を識別してきた。しかし、流通されて使い込まれた紙幣の場合は、識別が難しくなるという課題があり、開発の背景には同製品を活用することで高齢者や視覚障害者が、安心して快適に外出や買い物を楽しめるようにという狙いがあるという。
《防犯システム取材班/小菅篤》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top