【楽しい100人 Vol.19】広島在住18年!技術と情熱が集まる工房目指す……メンデル・ヨンカース氏 | RBB TODAY
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【楽しい100人 Vol.19】広島在住18年!技術と情熱が集まる工房目指す……メンデル・ヨンカース氏

エンタープライズ その他
メンデル・ヨンカース氏
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「ハーイ、ドモドモ!メンデルと申します、宜しくお願いします!」

 人懐こそうな笑顔に流暢な日本語。「第6回 広島の楽しい100人」に登壇したのは、メンデル・ヨンカースさん。広島在住18年になる、オランダ出身のナイスガイだ。

「今日はUstreamで同時中継してるから、お母さんも見ているよ!みんなで手を振ろう、ハーイマム!」

 屈託無く手を振る姿に観客の表情も思わずほころぶ。人を惹きつける天性の明るさがメンデルさんの魅力だ。

 メンデルさんはオランダ生まれ、6代続く鍛冶屋の家系の出身で、小さい頃から金属をおもちゃにして育った。その後両親の離婚で森に住むことになったことから、おもちゃは金属から木へ。そのため、現在芸術家としても活動するメンデルさんの作品は金属と木が互いの美しさを引き立てあうよう組み合わされたものが多いという。

 大学でロンドンに出たメンデルさんは、哲学と美術を専攻。その後、イギリスのアーティスト スパイスガールズのミュージックビデオや、映画「モータルコンバット」などのセットという、まだ10代ながら華々しいショウビジネスに関わる仕事に就いた。ところがメンデルさんはこれに満足しなかった。

「いい仕事だけど、どこか寂しいところがあった。このまま年を取ってしまうのか、もっと何かあるでしょう?と思いました。」

 メンデルさんの転機は、そこで知り合ったガールフレンドが日本人だったこと。帰国した彼女を追うようにしてたどり着いた日本で、彼女とは別れてしまったものの新たな恋のお相手を見つけることになる。それが日本、そして広島だった。

「彼女と別れて18年、まだ日本にいます。」

 広島ではメンデルが中心となり、「ペチャクチャナイト 廣島」というイベントも立ち上げた。ペチャクチャナイトは、2003年に東京で始まった、20秒ずつ20枚のスライドを使って自分が情熱を注いでいる活動についてスピーチをするというトークイベント。東京発祥ながら特に海外で人気の高い世界的なイベントだ。

 この日の「広島の楽しい100人」はこの「ペチャクチャナイト 廣島」とのコラボレーションで、前半は「広島の楽しい100人」後半は「ペチャクチャナイト」という二部構成。メンデルさんの作品が、「木の暖かさと金属のモダンさ」の両方を組み合わせたことでよりアーティスティックになるように、この日のコラボも「ペチャクチャナイト」のリラックスした雰囲気と「楽しい100人」の探究心が相乗効果となり、一味違ったイベントとなった。また、チラシや資料もバイリンガルで配布され、登壇者や観客たちの国籍も様々というグローバルイベントでもあった。

「ぼくは、脳みその中のニューロンやシナプスが、どんどんとつながっていくのが大切だと思ってる。ペチャクチャナイトもそう。ローカルの情熱のあるアーティストやデザイナーにも出会えるクリエイティブな人のイベントです。そしてそういうのが全部つながっていくと、Oh Yes! って楽しくなる。みんなに質問があるんだけど、自分のお金を何に使いたいと思う?エクスペリエンス(経験)に使うか、物に使うか。ぼくは、エクスペリエンスにお金も、エネルギーも使いたいんです」

そんなメンデルさんが最高に気に入り、住み続けているのが広島だ。
《築島 渉》
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