IDC Japanは2日、国内IT市場のIT支出について、企業規模別の動向および今後の規模予測を発表した。 前年の2014年の国内IT市場は、多くの産業でIT支出が伸び、前年比成長率2.4%だった。この反動を受け2015年は、前年比成長率マイナス0.5%で、14兆6,435億円と予測された。 企業規模別にみると、大企業(従業員規模1,000人以上)は、銀行の大型案件や製造業のシステム案件が後押しし、前年比成長率0.4%でプラスを維持。しかし、小規模企業(1人~99人)が前年比成長率マイナス2.0%、中小企業(100人~499人)が同マイナス0.7%、中堅企業(500人~999人)が同マイナス0.1%と、企業規模が小さくいほど支出が抑制されると分析されている。 ただし、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)では、小規模企業が1.4%、中小企業が1.4%、中堅企業が1.5%、大企業が1.6%と予測されており、来年以降は、いずれの規模の企業でもIT支出が堅調に推移する予測だ。