青森県・大間産の本マグロを築地市場など全国主要市場へ卸している魚忠は、「大間マグロのオーナー制度」プロジェクトについて、クラウドファンディングでの資金調達についての中間報告を行った。 同プロジェクトは、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で支援金を調達し、その支援金で漁師から大間産本マグロを仕入れ、本マグロを出資者へと優先的に届けるという制度。出資者は仕入れた本マグロのオーナーとなり、出資者の人数でマグロをわけあう形となる。マグロは旨みと鮮度を保つため、マイナス60度の専用蔵で保管されており、そこから必要なときに必要な分だけを宅配してもらうという仕組みだ。 これによってオーナーは在庫が残っている限り、好きなときに本マグロを送ってもらうことができる。さらに、年に数回開催予定の「日本酒とマグロの会」への参加や、正月前にマグロに合う日本酒がプレゼントされるといった特典も用意された。 一方、漁師もセリの相場が低いときでも良質のマグロであれば高く買い取ってもらえるため、収入が安定するメリットがある。同社にとっても出資金を利用することで、少しでも高く良質の本マグロを仕入れられるほか、オーナーへの情報発信やサービスに注力できるメリットがある。いわば三者にとってWin-Win-Winの仕組みだ。 クラウドファンディングの締切日は6月29日で、8月に「オーナー専用サイト」を開設して船名やキロ数を公開。以後は随時、本マグロの配送を受け付ける。支援コースは5000円から70万円まで12コースを用意しているが、すでに予定人数に達したコースも出てきているようだ。 また、当初の目標金額は100万円だったが、期間の半分にも満たない時点でその目標を突破。目標金額を200万円に再設定したが、締切前約1か月でまたしても目標を超え、300万円へと再々設定。締切1週間前の時点で集まっている金額は222万円を超えている。 出資者の人数と目標金額を十分に確保できる事業内容であれば、クラウドファンディングをビジネスモデル構築のツールとして有効活用したい。
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