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【SS2015速報リポート038】ALSOK、警備にICTを導入した大規模警備コンセプトを公開

エンタープライズ セキュリティ
セキュリティショー2015でのALSOKブースでは、警備ロボットや飛行ロボット(ドローン)など最新技術を取り入れた展示が目立っていた。いずれも今後の警備に積極的に取り入れていくという
  • セキュリティショー2015でのALSOKブースでは、警備ロボットや飛行ロボット(ドローン)など最新技術を取り入れた展示が目立っていた。いずれも今後の警備に積極的に取り入れていくという
  • ALSOKブース中央に掲示された、「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント」コンセプトのパネル。ブラックリストに登録された人物が来場した場合、監視カメラでの顔認証やブラックリストとの照会を経て、スマートフォンで現場の警備員へ詳細な情報や顔写真を送るといった使用法を想定している
 ALSOK(綜合警備保障)は「セキュリティショー2015」にて、大規模イベントにおける警備にICTを導入した最新の警備コンセプト案をパネルにて参考出展した。

 ALSOKが「ALSOKゾーンセキュリティマネジメント」と名付け提案するのは、現在の人間中心の警備体制に最新のICTを導入した新しい警備体制のコンセプト。

 ウェアラブルカメラやスマートフォンなどを装備した警備員、防犯カメラやデジタルサイネージ(電子看板)を利用したセンサー・機器類、最新警備ロボット「Reborg-X(リボーグエックス)」などを警備に活用。それらとは別の場所に設けられたコントロールセンター(防災センターなど)の間で情報共有を実施し、コントロールセンターからは情報の解析と解析結果に基づいたフィードバックを行う。これにより、現在よりもさらに精度の高い警備体制が可能になるという。

 このコンセプトの大きなメリットは2つ。1つ目は、これまで警備員とコントロールセンターの連絡はほぼ音声で行われ、細部まで伝えきれない部分があった。スマートフォンなどのICT導入により、音声と映像での具体的な情報伝達が可能になり、現場の警備員もより詳細な情報を元に警備を行えるようになる。

 2つ目は設置数が増えつつある監視カメラの活用だ。台数が増えると人の目ではチェックしきれない部分が出てくる。そのため、顔認証や行動解析などソフト的な分析を人の目のチェックと併用、より高い精度で危険人物や異常行動を発見できるようになる。

 そのほかのメリットとして、センサー・機器類の活用による警備範囲の拡大、トラブル発生時のより適切な対応と人的リソースの最適化、予知による事件・事故発生の防止などを挙げている。

 同社では大規模イベントやスポーツイベントなどの雑踏警備で実施されることを想定。2014年夏からすでに実証実験を行っている。
《防犯システム取材班/小菅篤》
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