【MWC 2015 Vol.63】MHLがUSB Type-C対応に……米シリコンイメージがコントローラーICを発表 | RBB TODAY

【MWC 2015 Vol.63】MHLがUSB Type-C対応に……米シリコンイメージがコントローラーICを発表

ブロードバンド 回線・サービス

シリコンイメージはUSB Type-C対応のMHL ALTモードにスポットを当てて紹介を行った
  • シリコンイメージはUSB Type-C対応のMHL ALTモードにスポットを当てて紹介を行った
  • 既存のmicroUSBとUSB Type-Cに変換するデモ用のICボードを用意。最新のチップによる展開事例を紹介した
  • MHL対応のスマートフォンから、MHL ALTモードにより映像とUSBコントロール信号をPC周辺機器に伝送する使用イメージ
  • スマートフォンをPC的に利用できる
 米シリコンイメージはMWC 2015の会場で、モバイル機器向けの高速映像伝送用インターフェース「MHL」の最新技術として、USB Type-C対応の「MHL ALTモード」に関連するチップ製品を展示した。

 MHLはmicroUSBを搭載するスマートフォンやタブレットと、HDMIを搭載する薄型テレビなどAV機器との有線接続を実現するインターフェースであり、世界中で7億5千万台を超える対応機器が直近の数年間で出荷されている。国内で発売されているスマートフォンやタブレットにも対応する製品が数多くあり、現行の最新規格であるMHL 3.0では、4K/30p映像の伝送や、AV機器からモバイル機器への給電、オーディオ信号と映像信号を同時に伝送できるハースピードデータチャンネルの伝送、HDCP2.2によるコンテンツ保護規格への対応、ならびにドルビーやDTSによるサラウンド音声もサポートしている。さらに最新版の規格として、1月に米ラスベガスで開催されたCESでは8K映像伝送などに対応するsuperMHLも発表されたばかりだ。

 MHLの普及を推進するMHLコンソーシアムからは、新しい技術として「MHL ALTモード(代替モード)」も発表された。これはUSBの標準化団体であるUSB-IFによって仕様が策定された、リバーシブル仕様の最新インターフェース規格である「USB Type-C」コネクタ向けに開発されたものであり、今後USB Type-C端子を搭載するモバイル機器は、MHL ALTモードをサポートすることにより、MHL対応のHDMI Type A端子を搭載するテレビやホームシアターなどAV機器と接続して4K映像の伝送や、USB Type-Cコネクタ経由でのデータ伝送などが実現できることになる。またMHLからHDMIへのプロトコル変換をサポートするアダプターを介すれば、MHLに対応していないHDMI搭載のディスプレイでも同様の機能が利用できることもMHL ALTモードの特徴だ。

 シリコンイメージはMWCのブースに、MHL ALTモードをサポートするUSB Type-Cポートコントローラーのチップを出展。USB Type-C搭載モバイル端末を想定した試作機から、薄型テレビへの映像出力や、PCディスプレイとUSB周辺機器による接続事例をデモンストレーションを交えながら紹介した。

 同社が開発した最新のシングルチップUSB Type-Cポートコントローラー「SiI7023」「SiI7033」は、完全統合型USB Type-C通信トランシーバーを搭載したほか、USB Type-C関連の仕様に規定されている電力供給、構成チャンネルの要件に対応したもの。「SiI7023」はMHLとUSB2.0を同時にサポートするが、「SiI7033」ではさらにUSB3.0の信号にまで対応できる機能が搭載されている。いずれも全てのMHLトランスミッターとの組み合わせで動作を実現している。MHL ALTモードに対応するUSB Type-Cの機器は、HDMI Type-A仕様のMHLケーブルや、superMHL仕様のケーブルを介してAV機器やカーエンターテインメント機器との接続が可能になる。

 今年のMWCでは、幾つかの企業からUSB Type-Cコネクターを搭載するケーブルやUSBフラッシュメモリーなど対応製品が発表された。今回シリコンイメージが展示した最新のポートコントローラーを搭載することにより、スマートフォンやタブレットなどモバイル機器もUSB Type-C接続によるMHL規格をベースにした様々なAV機器との連携機能を搭載することが可能になる。
《山本 敦》

関連ニュース

特集

page top