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【木暮祐一のモバイルウォッチ】第69回 KDDIのガラホ「AQUOS K」発売の真意は?

エンタープライズ モバイルBIZ
木暮祐一氏。青森公立大学 准教授/博士(工学)、モバイル研究家として活躍し、モバイル学会の副会長も務める。1000台を超える携帯コレクションを保有。
  • 木暮祐一氏。青森公立大学 准教授/博士(工学)、モバイル研究家として活躍し、モバイル学会の副会長も務める。1000台を超える携帯コレクションを保有。
  • Android OS搭載の「AQUOS K」
  • AQUOS Kとタブレットの2台持ちを提案
  • KDDIの田中孝司社長
 19日、KDDIは2015年春モデルの新製品発表を行ったが、そのラインアップにフィーチャーフォンの形状をしたAndroid OS搭載端末「AQUOS K」が登場し、関係者の間で様々な意見が飛び交っている。

 日本向けのみのニッチな市場で、さらにニッチなターゲット狙ったこうした端末は、販売台数も多くは見込めず、そもそも端末の部材構成などを考えれば相当の製造コストがかかるはず。わざわざこうした端末を販売するKDDIの真意はいったい何なのだろう。そしてこの「AQUOS K」はヒットを見込めるのだろうか。

■形状は通常のガラケー、しかし中身はAndroid

 今回、KDDIは「INFOBAR A03」「AQUOS SERIE mini」「BASIO」「miraie」のスマートフォン4機種と、フィーチャーフォン(携帯電話)「GRATINA 2」の1機種に加え、「AQUOS K」という、一見フィーチャーフォンに見えるが、基本ソフト(OS)にAndroid 4.4を搭載した、「ガラケー型スマートフォン」を発表した。発売は2月下旬を予定しているという。KDDI社長の田中氏いわく、フィーチャーフォンを意味する言葉として使う「ガラパゴスケータイ(ガラケー)」にちなんで「AQUOS K」を「ガラホ(ガラケー+スマホ)」と呼び、この端末を発売した意義について丁寧な説明も行った。

 Androidを採用しながらも、ディスプレイのタッチ操作には非対応で、メニュー画面等もフィーチャーフォンに準じた構成になっている。ただしEZwebは利用できず、ブラウザもパソコン向けサイトを閲覧するようになっている。一方で、これまでのフィーチャーフォンとは異なり、LTEネットワークにも対応(ただし音声通話は3Gのみで、VoLTEは非対応)、またLTEネットワークを利用できるテザリング機能を備えた。Google Playには非対応で、「AQUOS K」専用のauスマートパスを用意し、ここから好みのアプリをダウンロードするようにしている。この専用「auスマートパス」の利用には月額372円の利用料がかかる(5月末までは無料)。
《RBB TODAY》
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