開発者に聞く、固定ネットワーク「Beyond 100G」に向けたファーウェイの取り組み | RBB TODAY
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開発者に聞く、固定ネットワーク「Beyond 100G」に向けたファーウェイの取り組み

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
華為技術日本株式会社ソリューション・セールス本部 ネットワークソリューションセールス部 チーフ ネットワークアーキテクト 滝広眞利氏
  • 華為技術日本株式会社ソリューション・セールス本部 ネットワークソリューションセールス部 チーフ ネットワークアーキテクト 滝広眞利氏
  • 既に全世界に24万キロの100G伝送ネットワークを敷設してきたファーウェイ
  • ギガビット通信の時代には4K映像配信や5G通信、クラウドコンピューティングなどのアプリケーションが期待されている
  • 高機能・高性能化と同時に低消費電力化を押し進めているファーウェイのIPコアルーター
  • ICチップの自社開発にも注力するファーウェイ
  • 光ファイバーのほかにも銅線、同軸線、無線によるギガビット通信技術を全方位でカバーする
 スマートフォン「Ascend」シリーズをはじめコンシューマー向けモバイル端末の分野で存在感を増しているファーウェイ。一方で、通信事業者向けに同社が展開する固定ネットワーク関連の最先端技術にも注目が集まっている。今回は、ファーウェイ・ジャパンの滝広眞利氏に同社の取り組みを訊ねた。

■インターネットのバックボーンは「Beyond 100G」の時代へ

 昨今はインターネットのトラフィックが急増し、高速化・大容量化に対応したバックボーンへの期待が膨らんでいる。IPTVの4K/8K映像コンテンツ配信や第5世代移動通信方式「5G」の普及を見据えて、ファーウェイではあらゆる場所にギガビットクラスのアクセスを提供するために、多方面における先端技術の研究・開発に取り組んでいる。

 ここ2~3年の間で急速にインターネットバックボーンの「100G(Gbps)伝送化」が進んできた。その背景を滝広氏はこう語る。「データの量が増えているのはもちろん、その増え方のスピードが非常に速いことが特徴です。クラウドネットワークや4k/8kビデオ伝送、5G移動通信など、目的は各国様々で一概に“これのため”ということは言いづらいですが、とにかく100Gバックボーンのニーズはあり、世界中で使われるようになっています。これまで国内ではモバイルと固定ネットワークがそれぞれ別々に議論されてきましたが、次世代通信5Gの実現に向けて互いを結び付けながら推進していこうという動きが活発化しています。ファーウェイ・ジャパンとしても国内のメーカー各社と協力しながら積極的に5Gを見据えた固定ネットワーク構築に力を入れていく方針です」。

 「現在、WDM(光波長多重通信)の技術により、1本の光ファイバー線で約8Tbpsの大容量データが送信できるネットワークが作られ、デジタルコヒーレントという補正技術によって、100G超のデータを比較的簡単に長距離で送れるようになりました。ニーズと技術が重なったことで、ここまで急速に広まっているのだと思います。ファーウェイだけでも、既に全世界に24万キロの100G伝送ネットワークを敷設してきました」という。
《山本 敦》
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