【特別インタビュー】オトコも泣ける!ディズニーアニメ『ベイマックス』…作品のキーにはジャパニメーションが 2ページ目 | RBB TODAY
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【特別インタビュー】オトコも泣ける!ディズニーアニメ『ベイマックス』…作品のキーにはジャパニメーションが

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映画『ベイマックス』の監督、クリス・ウィリアムズ氏(写真左)とドン・ホール氏(写真右)
  • 映画『ベイマックス』の監督、クリス・ウィリアムズ氏(写真左)とドン・ホール氏(写真右)
  • 映画『ベイマックス』ポスター
  • 映画『ベイマックス』
  • 映画『ベイマックス』
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----ベイマックスの物語は「サンフランソウキョウ」という、アメリカのサンフランシスコの地形に日本らしい景色が幾つも散りばめられて融合した美しい街が舞台になっています。私も作品を観ながら、リアルな日本らしい街の景色や自動販売機などのディティールを見つけて楽しませてもらいましたが、お二人が特にお気に入りの「日本らしい」シーンはありますか。

ドン:そうですね、僕がオススメしたいのは、冒頭のロボットファイトのシーンなんです。3年前に日本を訪れて、あるロボットシンポジウムを取材したときに実際のロボットファイトを目の当たりにしました。当時は確か、「キングカイザー」という名前のロボットが優勝したと記憶しています。ロボットたちの格闘を熱心に見つめる子供たちの目がキラキラと輝いていて、私も熱くなりました!ベイマックスの劇中では、全体のストーリーに抑揚を付けるために裏路地で夜な夜な非合法に開催されるイベントとして登場しますが、その迫力にもぜひ注目してもらいたいですね。

クリス:私が日本的な感性を最もうまく出せたと満足している場面は、ヒロとベイマックスが初めてサンフランソウキョウの上空を飛びまわった後に、タービンの上に座って静かに語り合うシーンです。激しくダイナミックな動きのあるシーンの後に、落ち着いた静寂なシーンをつなげることで、映像や物語のコントラスト感を表現しています。これはまさに宮崎監督の作品をはじめ、日本の素晴らしいアニメの影響を受けている部分でもあります。

----『ベイマックス』にはディズニーの新しい映像レンダリング技術である「ハイペリオン」というシステムが使われているそうですが、そのスゴさが最も良くわかる注目のシーンはありますか。

ドン:ハイペリオンについては本作品の全編で使っているので、どれか特定のシーンを切り抜いてご紹介するのは難しいのですが、この新しいレンダリング技術を使うことで、映像のディティールに磨きがかかり、引いては映画としてとてもナチュラルな映像に仕上げられていることが特徴だと思っています。とてもリアルな映像の世界に没入していただけるのではないでしょうか。敢えてオススメのシーンを挙げるなら、作品冒頭のところなのですが、サンフランソウキョウの街で5,000人を超える群衆が路上に集まるシーンが見所ですね。ぜひチェックして下さい。

----最後に劇場に『ベイマックス』を観に来る方々へのメッセージをお願いします。

クリス:子供の頃に観た『バンビ』が私にとって初めてのディズニー映画でした。優しく感情的なストーリーは、大切なものを失ってしまう喪失感についても語っています。子供たちにも力強くメッセージを届けてくれるアニメーションの可能性に興味を持った私が、ディズニーの一員として胸を張って皆さんに『ベイマックス』をお届けできることをとても幸せに感じています。

ドン:私も幼い頃からたくさんのディズニー作品に触れてきましたが、いつかは自らディズニー作品を監督してみたいという子供の頃からの夢が遂に叶ったという思いで胸がいっぱいです。皆さんに物語を伝える機会を得られたことは、今でも信じられないほど嬉しいことです。私たちが伝えたい物語が人々に触れて刺激を与え、様々な方々からコメントをもらって、今度は作り手である私たち自身が刺激を受けられることがとても幸せだと実感しています。『ベイマックス』をつくるために、制作に関わってきた全てのスタッフが全力を出し尽くました!ぜひ劇場に足を運んで下さい。
《山本 敦》
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