【インタビュー】スマホの使い心地を実現したタフネスIP無線機「SmaTalk II」 2ページ目 | RBB TODAY
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【インタビュー】スマホの使い心地を実現したタフネスIP無線機「SmaTalk II」

ブロードバンド 回線・サービス
城山 取締役 新規事業営業推進部 部長 吉田寛氏
  • 城山 取締役 新規事業営業推進部 部長 吉田寛氏
  • SmaTalk II
  • 「寝ても覚めてもSmaTalkのことを考えている」と吉田氏
  • 城山 顧問 内山繁氏
■ますます広がるSmaTalkシリーズの活用シーン

 SmaTalkシリーズの導入事例にはどのようなケースがあるのだろうか。吉田氏に訊ねた。

 「昨年発売した初代機はスリムな端末の携帯性に加えて、安定した通信性能を高く評価いただき、神戸マラソンの会場運営に130台を採用いただきました。この現場から防水タイプの端末があれば良いのではという声をいただいて、IP68対応の2号機を開発したという経緯があります」(吉田氏)

 本体にはSmaTalkの位置情報をリアルタイムに把握できるGPS機能も内蔵されており、オプションサービスを申し込むことで利用できる。「固有のIPを持つ端末を、PCやタブレットのブラウザーからIPを直接打ち込んで位置検索ができるというシンプルな機能を提供しています。こちらの機能は今年、SmaTalkを東北で開催された“1000km横断リレー”のマラソンイベントに採用いただいた際に、ランナーの追跡など正確に位置情報が得られることからとても好評をいただきました」と吉田氏は振り返る。GPS機能に限らず、端末の使い勝手は「使う方の利便性を一番に考えて、とにかくシンプルにすること」が吉田氏をはじめとするSmaTalkシリーズの開発スタッフのポリシーだ。

 通常の固定電話や携帯電話などは、大規模な災害が起きたときにつながりにくくなる「音声帯域」を使用しているが、SmaTalk IIでは災害時にも制限されにくい「パケット帯域」が採用されている。そのため、全国にチェーン展開している企業や団体から危機管理対策のツールとしても注目されている。SmaTalk IIは発表後間もなく、関西のある広域消防局で採用が決まった。従来の消防無線と比べて広域通信を実現していることから、消防署と分団、救急車など各拠点の連絡がよりスムーズに取り合えるメリットが採用の決め手となったようだ。「昨今は市町村合併が増えてきましたが、それぞれに周波数の異なる無線通信機器を導入している自治体が、合併後に一気通貫したネットワークを構築できないというご相談もいただいています。SmaTalkを導入していただければ、低コストで全てのエリアを一つのシステムでカバーできるネットワークが構築できます」(吉田氏)。

 ほかにも空港のグラウンドスタッフ用にSmaTalkを導入したいという引き合いもあるのだという。女性スタッフには携帯性の高い初代機を、ハードな環境で無線機をハンドリングすることの多い貨物係や整備係のスタッフには“II”を供給することで業務効率が高まりそうだ。

 SmaTalkシリーズは据え置き型の無線機器に置き換えられる高性能を実現した製品だと吉田氏は胸を張る。省スペース設置のメリットも高いと言えるだろう。また取り外しができない車載無線機の代わりに、ポータビリティの高いSmaTalkをオフィスでも、移動中の車内でも場所を選ばずに活用できるアドバンテージは大きい。SmaTalk IIの発表後に寄せられている関心の強さに吉田氏をはじめ、開発スタッフも驚いているという。吉田氏は「城山は無線機器の使い方に関するトータルコーディネートができる企業です。これまで築いてきた様々な実績をベースに、お客様の様々なご要望にSmaTalkシリーズをはじめとした強力な製品ラインナップでお応えしていきたいと考えています」と意気込みを語ってくれた。

 初代機が登場してから約1年で、早くも第2世代機を世に送り出してしまう開発スピードの速さにも目を見張るもがある。端末は現在3G回線専用だが、LTEによる音声通話が普及してくれば、本体のアンテナを変更するだけでLTE対応も可能になるという柔軟性を持っているという。吉田氏は今後のSmaTalkシリーズの展開について「世界展開も含めて様々なオファーをいただいていますが、まずは国内でSmaTalkシリーズを着実に成功させてから、実績を確立して次の展開に広げていきたい」とコメントする。今までに無かった画期的なビジネススタイルを創るSmaTalkシリーズに、いっそう注目が集まりそうだ。
《山本 敦》
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