エフセキュア株式会社は4月3日、「2013年下半期脅威レポート」日本語版を公開した。これによると、アジア地域は飛躍的な発展に伴ってエフセキュアのクラウドベースシステムに報告されるマルウェアの検出件数が増加している。2013年下半期には、日本、マレーシア、台湾、香港、およびインドから報告された統計に、いくつかの特徴的な傾向が見られた。たとえばワーム「Downadup(別名Conficker)」の感染はアジア地域が突出しており、これはパッチを適用しないまま使用されているWindows XPが現在も多数存在することを示唆しているとしている。2013年下半期は、日本でJavaを標的にしたエクスプロイトが減少していることが観測された。これは現在、JavaまたはJavaプラグインを使用している環境の多くに、パッチが適用されていると考えられる。デスクトップコンピューティングでは、Windows XPが個人および企業ユーザの間で広く利用され続けており、またその多くがアジア地域に存在している。同レポートでは、Windows XPサポート終了に関連する経過処置として、ある程度妥当な安全性を保ちながらXPを使用するための暫定手段を説明している。