【SXSW2014】世界に羽ばたく“サムライ”が活躍するSXSWインタラクティブショーケース | RBB TODAY
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【SXSW2014】世界に羽ばたく“サムライ”が活躍するSXSWインタラクティブショーケース

エンタープライズ その他
スケルトニクスの外骨格アームスーツ 多くの人がデモに向かってスマホを向けている
  • スケルトニクスの外骨格アームスーツ 多くの人がデモに向かってスマホを向けている
  • プロトタイプとデモ映像を見せるログバーの入力デバイスRing 実際に触りたがる外国人も多く、注目度が高かった
  • ツェッペリン社のビデオシェーダーはデモで会場内を歩き回り、注目を集めていた
  • 普通のプリンタで紙に基盤を印刷できるAgIC社のプロダクト。会場に来ていたギーク達が熱心に見入っていた
  • すでにマーヴェル社などから出資を受けているKinoma
  • Kinomaを使ったサイバーエージェントアメリカのチームはガスコンロや家電製品の切り忘れやアルコールチェックなど外出前の点検ができるデモ機を紹介していた
 今年も大盛況のSXSW 2014。3日目には数々のスタートアップ企業が展示を行うショーケースが開催された。中でも日本のブースはひときわ賑わいを見せていた。ここでは筆者が注目した企業ブースを紹介する。

■ロボットはここまで来た!スケルトニクス

 日本では結構有名になっているスケルトニクス社の外骨格というアームスーツ型製品。人が実際に乗り込み、機械を動かす、モビルスーツのプロトタイプとでも言えるだろうか?こちらのブースでは展示よりもデモを行っている際に多くの人だかりができるほどだった。

■指先で家電などの操作や支払いまでできる入力デバイスRing

 国内における各種コンテストの賞を受賞しているログバーの「Ring」SXSW 2014インタラクティブショーケースにおいても、多くの注目を集めていた。実際に触りたがる来場者も多く、みんなが手に取っていたため、なかなか触れる機会ができなかったほど。ただし、展示されていたものはモックアップでプロトタイプで実際の入力シーンを見ることができなかったのは残念だ。しかし、ジェスチャーという特性上、ビデオの映像のほうがわかりやすいのも確かである。

■プリント基板を家庭で作れるAglc

 若干地味目だが来場者の興味を惹いたAglc社の展示は、プリント基板を普通のプリンターで紙上にプリントするものだ。通常基盤を作るだけでも数時間またはオーダーして数日間かけて作るものを、ものの2分程度で作れてしまう。プロトタイピングやエデュケーションに活用してほしいという。またペン型の基板形成マーカーも紹介していた。これなら手軽に基板を作れるだろう。

■世界をエンタメに変えてみせる。ビデオシェーダー

 iPhone、iPadのカメラで撮影した映像をアニメ風にしたり、エンタメ風の様々なフィルタをかけられるビデオシェーダー。本アプリを開発するツェッペリンという会社はもともとUIを開発業務がメインだという。「実際に見ている世界が必ずしもその通りとは限らない。それを表現したい」と哲学的な思想をもとに作られたこのアプリは見ていても楽しいし、何か可能性を感じる。

■新しいモニター付きワンボードコンピュータKinoma Create

 海外に飛び出した日本人も活躍している。Kinoma Createというワンボードコンピュータを発表するブースでは、サイバーエージェントやミクシィに所属する日本人チームのプロジェクトも展示されていた。ワンボードコンピュータというとラズベリーパイというものが有名だが、Java Scriptのテクノロジーを利用してモニターが付いているという点で画期的かつ99ドルという安価で発売されているところも注目に値する。この開発キットは近い将来IoTの世界をより身近にする位置づけで作られているという。

 クラウドファンディングのindiegogoですでに目標額を達成しており、9月出荷予定。様々なセンサーを比較的簡単につなぎこむことができ、いくつかのデモが展示されていた。日本人のチームが展示していたのは、外出前にガスコンロやヘアアイロンの切り忘れをモニターで確認できるというスマートハウスのような世界を実現したもの。特にユニークなのはアルコール検知器で、息を吹きかけると、米国で許容されている自動車を運転できる飲酒量をチェックできるという。その他水槽の温度管理や迷路のようなゲームだったり、ハンドグリップを握ったりして診断テストを行えるものだったり、ロボット制御など多岐にわたる。このKinoma Createはすでに半導体メーカーのマーヴェル社からの出資を受けており、ここではこれらのプラットフォームとなるべくして、出展されている。
《亀川 将寛》
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