【CES 2014】アウディコネクトで自動車の無人運転 | RBB TODAY
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【CES 2014】アウディコネクトで自動車の無人運転

ブロードバンド テクノロジー
基調講演が行われたコスモポリタン・ホテルのチェルシーホール
  • 基調講演が行われたコスモポリタン・ホテルのチェルシーホール
  • 基調講演を行うアウディAGのCEO ルバート・スタドラー氏
  • 1930年代初頭の「ホルヒ850」にはスタドラー氏と共にCESの主催者であるCEA(アメリカ家電協会)CEOであるゲイリー・シャビロ氏が同乗
  • 注目度が高かった『スポーツクワトロ・レーザーライト・コンセプト』
  • NVIDIAのCEO CEOジェンスン・フアン氏 (中央)と、AT&Tモビリティ社のCEOラルフ・・デ・ラ・ベガ氏(右)
  • 『スポーツクワトロ・レーザーライト・コンセプト』が登場した際はホール内がレーザー光線で包まれた
  • 映画「トロン」を彷彿させるLED照明付スーツで身をまとったダンサー達
  • 会場となったチェルシーホールの入口
1月6日夜(現地時間)、アウディによるCES初となる基調講演が開催された。登壇者はアウディAGのCEO ルパート・シュタートラー氏。アウディのパートナーを結ぶINVIDIA社やAT&TモビリティのCEOも登場するなど、初日の基調講演にふさわしい華やかなステージとなった。

◆「アウディは生まれたときから技術革新のリーダーであることを目指してきた」

基調講演に先立ち、ステージには1930年代初頭に製造された「ホルヒ850」が登場。そこにはルパート・シュタートラー氏と共にCESの主催者であるCEA(アメリカ家電協会)CEOであるゲイリー・シャビロ氏が同乗。

シャビロ氏は「CESに来るとき、多くの人はクルマが最初の関心事ではないかもしれない。しかし、今は自動車メーカーが急速に家電とドライバーをつなぐ技術を追加し始めている。その中でアウディは自動車業界で常にこの分野でプレミアム的リーダーを果たしているメーカーだ」と、その横に立ったスタドラー氏を紹介した。

シュタートラー氏は、「アウディが誕生したのは1930年初頭。アウディの前身となるホルヒ車はその時代から技術革新のリーダーであることを目指してきた。その考え方はアウディ社に引き継がれ、クルマを駆動操縦する方法が新しい時代となった今も変わらない」と今のアウディの立場を述べた。

また、「人々や場所とモビリティがつながるのは今。我々はそのためにクルマを改良するコミットを持ち続け、家電と自動車技術のギャップ、そして単なる科学空想と現実のギャップ、この両方を埋めることを目指している。それが今日のハイライトだ」とも語った。

その後、アウディの最高技術責任者のコメントを紹介。そこでは語られたのは「自動運転のプロトタイプ期間がほぼ終わりの領域に近づき、すでにその機能の一部が多くのアウディ車に搭載されている。渋滞中での完全自動運転はもうすぐ現実のものとなる」ということだった。


◆自動運転 のアウディ A7スポーツバック登場

ここで『アウディコネクト』搭載のアウディ「A7スポーツバック」がステージ裏から登場。司会者は「ドライバーが誰もいない。それだけでステージまで出てきたんです」と驚嘆!そして「その鍵となっているのがこの1枚のボードです」と紹介すると会場内は一気に興奮に包まれた。

その後、車載用『Tegra K1』を自動車向けにモジュール化した『Tegra K1 VCM』を携えたNVIDIA社のCEOジェンスン・フアン氏と、アウディに4G LTE環境を提供するAT&Tモビリティ社のCEOラルフ・・デ・ラ・ベガ氏が『A3セダン』に乗ってステージに登場。アウディ社とのパートナー関係について将来に向けた取り組みを語った。

フアン氏は『Tegra K1』を手にしながら、「グーグルアースを車載で見られるよう最初に取り組んだのがアウディ。そして今、我々は192プロセッサコアを搭載した最新のスーパーチップ『Terga K1』をアウディに搭載する」と語った。

一方のベガ氏は、ベガ氏は4G LTEがアウディのアウディコネクトに採用されることを発表し、「我々は自動車メーカーが必要とするすべてを提供する。ワイヤレスでつながることは常に刺激的だ」と感想を述べた。

この後、次期「TT」に搭載予定のデジタルコックピットを紹介。その一部がステージ上で公開された。注目は全体が液晶パネルで構成され、ユーザーの使い方に応じてメーターパネルのデザインがカスタマイズできること。これもCES会場のアウディブースで展示される。


◆レーザーライト搭載 スポーツクワトロ

ここでステージ上は、近未来を描いたことで知られる映画「トロン」のような雰囲気に包まれる。LED照明で輪郭を象ったダンサー達がステージ上で激しく踊り始めたのだ。LEDらしいキレの良いON/OFFを繰り返すことで、ダンサーが意図せぬところで現れるなど、まさに未来感たっぷりとステージとなった。

そして、この後、ステージには真っ赤なPHV「スポーツクワトロ」が登場。クルマ自体は2013年フランクフルトショーでも紹介されたものだが、登場したこのクルマは、ヘッドライトにアウディが昨年のCESで発表していた『レーザーライト』を搭載した『スポーツクワトロ・レーザーライト・コンセプト』。顔つきからして別イメージのこのクルマは、CES会場のアウディブースでも展示される。

『レーザーライト』は、ロー/ハイビームLEDを組み合わせたコンビネーションLEDと、レーザーライトを組み合わせたもの。LEDよりも明るさで2~3倍、投射距離も500mを超えるという。このライトは、2014年シーズンに投入予定のレーシングカー「R18 e-toron quattro」にも搭載されるという。


◆シュタートラーCEO「クルマ本来の役割である移動そのものを再定義すること」

アウディAG のシュタートラー氏は、スイス/ローザンヌにあるIOC(国際オリンピック委員会)本部のために、アウディが先駆的な戦略的合意を発表したことに言及。その中で新たなモビリティ・アソシエーションを開発し、街作りとして国際的な建築競争ブリーフィングをサポートすることを発表。それが自動運転を開発する上で理想的な環境の構築につながるとも述べた。

最後にシュタートラー氏は、「クルマを単に改良するのではなく、クルマ本来の役割である移動そのものを再定義することが重要。アウディはそのためのコミットメント絶えず持ち続け、それは同時に会場に来た皆さんが見たものでもあります」と締めくくった。

【CES14】アウディCEO基調講演「クルマの移動を再定義する」

《会田肇@レスポンス》
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