第3シーズン「探検ドリランド」…シリーズディレクター・深澤敏則氏、シナリオ構成・冨岡淳広氏に訊く - 後編 - | RBB TODAY
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第3シーズン「探検ドリランド」…シリーズディレクター・深澤敏則氏、シナリオ構成・冨岡淳広氏に訊く - 後編 -

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左)深澤敏則氏、右)冨岡淳広氏
  • 左)深澤敏則氏、右)冨岡淳広氏
  • (C) グリー・東映アニメーション・テレビ東京.
  • 深澤敏則氏
  • 冨岡淳広氏
第3シーズンで新たな進化を遂げた「探検ドリランド」 
シリーズディレクター・深澤敏則氏(1期ミコト編・2期真宝王ゴード編)
シナリオ構成・冨岡淳広氏(2期真宝王ゴード編・3期べリンダ編)に訊く

「進化するアニメ『探検ドリランド』」特設ページ
http://driland-anime.net/pr/

■ 第3期、ハガンが大人の世界を破壊していく展開に

そしてやはりファンが気になるのは、現在放送中の第3期についてでないだろうか。物語のスケールアップは肌で感じられるが、実際に何が変わったのだろうか?

「ドリ魔界、ドリ天界が出てきたことで、スケール感は広がりました。一期目からやってきた光と闇の戦いに大きな決着がつくはずです。」(冨岡)と、今後の展開に期待を持たせる。「2期目をやってもって広げたい、もっと大きくしたいという意識が強いのです。」とも。
この物語のポイントになるドリ魔界、ドリ天界の設定については、自然に決まったと話す。
さらに第3期ではハガンも大きく変わっている。第2期に比べて精神的に大人になっているという。「姿かたちが大人になるのでなく、精神的に責任を持つ立場になります。第3期は、様々なキャラクターを描くかたちとなっていて、掘ったというよりも広げたという感じです。ですから、ハガンの視点も広がって、大人にならざる得ない。」。今後のハガンのさらなる活躍が楽しみだ。

『探検ドリランド』は2013年11月には、放送開始から1年5ヵ月目に突入した。ロングランの新作シリーズアニメが減る中で、長く愛されている作品である。
冨岡氏に、長く愛される作品の秘訣を訊くとこう話してくれた。
「普遍的なお話であること、基本的には少年ハガンが頑張るお話であること、そこに尽きます。主人公が何をするのか、それにどれだけ魅力があるかです。」

冨岡氏は、これまでにアニメ「ポケットモンスター」シリーズや「イナズマイレブン」シリーズを手がけている。アニメやゲームなど同時に展開する作品に成功する秘訣はあるのだろうか。
「熱さだと思います。主人公が自分の心意気ひとつで突破していく熱さですよね。ほかのシリーズでもそうですし、主人公はどんな困難でもあきらめないですし、あきらめないだけのパワーを物語の中のキャラクターが持っている。説得力も持っている。」
「男の子向けが特にそうですが、力強く描ければ、おのずから子どもたちが見てくれる、そういう風に思っています。」

これが『探検ドリランド』の中でも活かされている。
「『探検ドリランド』であれば、社会ですとか、世界を広く見ることを考えました。それがゴードであり、ドリ魔界、ドリ天界、大人の世界です。その大人の世界を破壊していくハガン、そうした展開を考えています。」
「子どもが大人の世界に挑戦して行く、そこにカタルシスがある」と冨岡氏は説明する。さらにドリ魔界、ドリ天界は、大人の世界の象徴だという。
「ドリ魔界=悪、ドリ天界=善と単純に考えてもらって構わない。ただ裏側には、そうしたものが仕込まれています。」

■ 大人も子ども楽しめる『探検ドリランド』、そして第3期の見どころは

一見キッズの作品とみえる『探検ドリランド』だが、大人が見ても楽しめることが意識されている。深澤監督は、こう話す。
「大人が見ても楽しめることは考えています。もちろん描写には子供に配慮しますが、テーマ性やこういうものを描きたいと言った部分では、大人を考えています。子どもにはっきりわからない部分はあるかもしれませんが、子どもって感情性が豊かですから、そこでちょっと引っかかるものが作れればいいですね。」

そんな『探検ドリランド』、第3期の見どころはどこなのか、ずばり聞いてみた。

「第2期は、ハガンたちが絆を深めていく旅でした。たぶん第3期は、絆が深まった4人がどんな困難に直面するか。絆を試す要素があり、それがベリンダになる。いろんなことを冨岡さんが考えていると思います。そこら辺を期待したいですね。」と深澤監督。

そして冨岡氏も「べリンダですね。べリンダ、一点です。そこに注目してストーリーを追っていただければ、すごく楽しめるはずです。」と話す。
「2期で絆が深まった4人に新たな問題が降りかかるのですが、世界の根幹に関わるような危機がこれから降りかかってきます。このキャラにこんなことがみたいなことが次々に起こります。そこを楽しんで欲しいですね。」
「シナリオの密度が濃いですね。一話も見逃せないですし、見逃して欲しくないです。あらゆる部分にいろなことが仕込まれているので、そこら辺りも楽しんで欲しいんですね。」

「出来ることはやりました。」、「本気度はありますね」と語った1期、2期の深澤監督の想いは第3期も引き継がれる。
そして冨岡氏も「我々が本気であればあるほど、観る人も楽しいという気持ちで作っています。ですから本気であることを自分のテーマにしています。」と本作に自身を見せる。今後の展開に期待が高まる。

第3シーズンで新たな進化を遂げた「探検ドリランド」深澤敏則氏、冨岡淳広氏に訊く -後編-

《animeanime》
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