本当に使えるクラウドサービスとは何か?誰でもできるコスト削減!……大塚商会&クラウドワークスクエア(後編) | RBB TODAY

本当に使えるクラウドサービスとは何か?誰でもできるコスト削減!……大塚商会&クラウドワークスクエア(後編)

エンタープライズ ソフトウェア・サービス

講師の熊谷直樹氏。作家・ITコンサルタントでもある
  • 講師の熊谷直樹氏。作家・ITコンサルタントでもある
  • 大塚商会 営業本部 トータルソリューショングループ シニアリーダー 山口大樹氏
  • 見えるコストは分かりやすいが、見えないコストが大事。たとえば、運用面、トラブル時のコスト、サポート面や研修などが考えられる
  • クラウドサービス導入の第1ステップ。とにかく目的をはっきりさせてサービスを選ぶことが重要
  • 導入の第3ステップ。効果測定をして検証することで、導入して本当によかったのか分かり、次の具体的な改善点につながる
  • すぐに始められるクラウドサービス。インターネット接続、ハードウェア(ハウジング/ホスティング)、アプリケーション(メール/スケジュラ/ファイル共有/情報共有)ごとに分類
  • グループウェアサービスの「アルファオフィス」10名で月額1000円という安さがウリ
  • 法人向けオンラインストレージサービス「どこでもキャビネット」。10名で月額3000円から
 大塚商会は9月19日、東京商工会議所ビルのクラウドワークスクエアにおいて、「使えるクラウド、できるコスト削減!実践的な導入紹介」をテーマに、中小企業向けの情報セミナーを開催した。

 セミナー第1部では、クラウドサービスの導入を検討している中小企業を対象に、クラウドサービスの概要やメリットについて解説した。第2部では、引き続きクラウドサービスで最も気になるTCO削減のメリットや、具体的な導入ステップとサービス事例などについて紹介。講師は、作家でITコンサルタントの熊谷直樹氏と、大塚商会 営業本部の山口大樹氏だ。

■クラウドサービスのメリットには、見えない(読めない)コスト削減も

 クラウドサービスを利用するメリットには、高い信頼性、迅速なトラブル対応、TCOの削減などが挙げられる。前編では、このうち信頼性とトラブル対応の2つについて紹介した。では、企業経営者にとって最も関心が高いと思われるTCOの削減はどうだろうか?

 まず熊谷氏はコスト削減の前に、クラウド導入への意向について調査した企業アンケートを引用した。特に期待が高いのは「保守・運用負荷の軽減」(約75%)だ。このほかにも「IT資産を持たなくて済む」(56.1%)、「初期コストが掛からない」(50.5%)、「災害対策になる」(50.5%)ということも上位を占めた。クラウドに対する企業の期待は高いが、これらの結果はいずれもコスト面にダイレクトに関わる部分にある。熊谷氏は「ITに関わるコストには“見える(読める)コスト”と“見えない(読めない)コスト”がある点に留意すべきです」と指摘する。

 見える(読める)コストは、外部から請求書が来るため、その判断はしやすい。一方、見えない(読めない)コストは判断がしづらいものだ。「見えないコストで、お客様が気にしているのが人件費の部分です。導入ソリューションの運用・管理にどれだけコストが掛かるのか?クラウドサービスを提案する際には、人件費がどれだけ下げられるのかという点が関心事になります。とはいえ経営計画の中で、見えないコストを反映している企業はほとんどないようです」(山口氏)。

 熊谷氏は、サーバ(ファイルサーバ)を自社で保有している場合と、クラウドサービスを利用している場合において、それぞれの試算モデルからコストをシミュレーションして比較した。いろいろな要素があるが、やはりリソース面や人件費は大きく影響する部分だ。「初年度ではクラウドサービスを利用したほうが、コスト削減の効果が大きくなるという結果になりました」。

 とはいえ、すべての面でクラウドサービスに軍配が上がるというわけではないようだ。「クラウドサービスの内容、1ユーザーあたりの金額、必要とされるハードウェア資産、セキュリティを担保するための費用、そういった要素を折り込んで考える必要があります」(山口氏)。

 あくまでケースバイケースだが、それでも運用面を考えるとクラウドサービスでは見えないコストで有利になる面もかなり大きい。「たとえば150台のサーバを管理する企業で、単純にサーバに3台のHDDがあるとすると、合計450台の運用管理が必要になります。乱暴な言い方をすると1週間に1度ぐらいの割合で、何かトラブルがあっても不思議ではありません。これらをメンテナンスするのは非常に大変なことです。そういう意味でクラウドサービスの場合には、目に見えにくい運用面でのコストメリットがあるでしょう」(熊谷氏)。
《井上猛雄》

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