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海外に動き出した星野リゾート!日本旅館の発想ベースに

エンタープライズ 企業
星野リゾート代表取締役 星野佳路氏
  • 星野リゾート代表取締役 星野佳路氏
  • 星野リゾート代表取締役 星野佳路氏
  • 会場は満席
  • 星野リゾートは、和のリゾート「星のや」、温泉旅館ブランド「星野リゾート 界」、ラグジュアリーなリゾート「星野リゾート リゾナーレ」といいった3大ブランド戦略を打ち出している
  • デスティネーションスパの一例
  • デスティネーションスパの一例
  •  客が求めるベネフィット
  •  旅先ならではの差別化要素
■一般投資家が観光産業に投資できなければいけない

 この世界進出と同時に注目されたのが、星野リゾートの100%子会社である星野リゾート・アセットマネジメントが運用を行う「星野リゾート・リート投資法人」の上場だ。ホテル、温泉旅館の再生人として注目される星野氏だが、観光産業に対する盛り上がりを広めていくには、一般投資家の応援が不可欠であると強調する。「観光産業が伸びるかもしれないと思った時に、自分のお金の一部をそこに使うことができるようにならなければいけない」。

 星野氏は、80年代に日本のホテルが海外に進出して失敗した様を目にしている。「世界中の都市に日本車は走っているのに、日本のホテルがひとつもない。日本人は、おもてなし産業に向いているキャラとして世界中の人達に認知されている」。いつか日本のおもてなし産業が海外に出ていく機会はないだろうか?80年代の失敗を学び、どうやって出ていくのかを考えていた星野氏の狙いは、世界の都市に日本旅館をベースとしたホテルを展開していくことだ。都市にあってこそ、世界の評価されると考えるからだ。

 現在のホテル業界は混乱期にあり、ホテルブランドそのものが増えすぎている、と星野氏は分析する。これは、消費者のニーズが増えたのが原因なのではなく、オーナーとオペレーターの複雑な関係がそうしているのだと。「同じブランドのホテルが同じ都市にあってはいけないということをオーナーが言い出すと、運営するために複数のブランドを作りだし、結果、消費者は選びにくくなっていく。選びにくくなると、今度は4スター、5スターが大切になってくる」。5スターをとるためにはスパが必要だったり……。ここにはサービス志向の考えはない。温泉付きの旅館と温泉なしの旅館では、客単価が違うのではないか?という問いかけに対して、星野氏は「そんなことはない」と断言する。温泉は大事な要素だが、それを使ってどういう空間やサービスを提供するかが大切で、消費者もそこを気にしだしているという。

 星野リゾートは、前述のような海外としてのウブドゥへの初進出、リートでの資金調達、これを軸にどんどん海外に乗り出していくことが予想される。
《RBB TODAY》
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