迅速設計で、時間とコストを極小化!……電気設計と3Dモデリングを結びつける「SolidWorks Electrical」 | RBB TODAY

迅速設計で、時間とコストを極小化!……電気設計と3Dモデリングを結びつける「SolidWorks Electrical」

 大塚商会の本社ビルおいて「SolidWorks Solution Seminar 2013 Tokyo」が開催された。ここでは日本に先行して米国で販売され、海外で大きな反響を呼んでいる2D電気回路図設計ツール「SolidWorks Electrical」に関するセミナーについてレポートする。

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ソリッドワークスジャパン 営業技術部 主任アプリケーションエンジニア 寺内 登志男氏
  • ソリッドワークスジャパン 営業技術部 主任アプリケーションエンジニア 寺内 登志男氏
  • 仏・Trace Software社の「elecworks」をベースに開発。SolidWorksとしては初めての電気系CADツールになる
  • 具体的な構成。2D電気回路設計ツール「SolidWorks Electrical」と、「SolidWorks Electrical 3D」を組み合わせて使用する
  • 下のプロセスのような効率的かつ低コストな設計・製造が可能になる
  • SolidWorks Electricalの機能。50万点以上の電気部品をサポートしている。海外性が中心だが、代表的な日本メーカーの部品類もサポート
  • 3Dモデルとのリアルタイム連携がポイント。2Dによる回路設計と3Dによる機械設計が双方でリンクし、一方に修正を加えると、相手側も自動更新される
  • デモの様子。モータ部品の種類やメーカーなどを検索して絞り込む。ケーブル類も芯数や断面などで選択し、端子台を追加した後にケーブルを接続
  • SolidWorks Electrical 3Dを起動し、配電盤の3Dモデルに部品を配置していく。細かな端子台なども設置。各部品の間隔は後から微調整できる
 先ごろ大塚商会の本社ビルおいて「SolidWorks Solution Seminar 2013 Tokyo」が開催された。同社では10年以上に渡り、製造業界の動向のみならず、業界のデファクトスタンダードであるSolidWorks製品の最新情報や、SolidWorksを活用したものづくりソリューションなどを提案してきた。

 今回のテーマは「ものづくりの新たなカタチ ~製造業復活のヒント~ 技術×IT×人と人との結びつき」というもの。中小製造業の問題点と解決策、製造業間のコミュニティで「ものづくり」を盛り上げるための取り組みなどが紹介された。ここでは日本に先行して米国で販売され、海外で大きな反響を呼んでいる2D電気回路図設計ツール「SolidWorks Electrical」に関するセミナーについてレポートする。

 もともとSolidWorks Electricalは、電気設備設計ソフトウェアで20年近い販売実績を持つ仏・Trace Software社のゴールドパートナー製品「elecworks」をベースに開発したもので、昨年8月に英語版が米国で先行発売された。SolidWorksとしては初めての電気系CADツールとなるが、すでにこの半年間で600本以上も出荷されており、その人気の高さがうかがい知れる。そして、いよいよ日本版がこの4月からリリースされ、現在は、昨年度のSolidWorks製品の販売・サポート実績を評価された大塚商会だけが先行販売を許されているとのこと。

 SolidWorks Electricalのメリットや特徴とはどのようなものなのだろうか? ソリッドワークスジャパンの寺内 登志男氏は「これまでの一般的な設計プロセスは、まず電気回路を設計し、次に機械設計を行ってから、それらを統合してドキュメント化し、製造過程へ進むという順送りのものだった。しかし、汎用CADで電気回路を設計すると、どうしても後戻り処理が発生し、非効率的になってしまう。SolidWorks Electricalを利用すれば、迅速な設計が可能になり、製造出荷までの時間を短期化できる」と強調する。

 具体的な電気・機械系の設計においては、この「SolidWorks Electrical」によって回路図を描く。次に、その回路データを基にして、3Dパネルや機械モデル全体に適用するのが「SolidWorks Electrical 3D」になる。後者はSolidWorksのアドイン商品となっている。SolidWorks Electricalの最大のメリットは、前述のように、高品質の設計をより素早く作成できる点にある。寺内氏は「既存の設計を再利用できたり、部品表や線番号などを自動作成ツールで生成できたり、プロジェクトを複数の設計者で同時並行しながら作業が行える」と語る。

 また製造の欠点と無駄を削減できるメリットも大きい。寺内氏は「ケーブル・電線・ハーネスの正確な経路設計が可能なため、製品をつくる前に具体的にどういうものが、どのくらい必要なのかということが分かる。また3D上で部品のレイアウトを行うため、電気器具の干渉チェックも行えるし、製品全体を俯瞰して確認できる」と説明。

 機械設計と電気設計のデータを共有して利用するため、前述のように再設計時のコスト発生を回避でき、後戻り処理も防げる。部品表も電気と機械で統合して管理し、何か修正があっても即座に同期をとり、その変更を双方に反映できる点も見逃せないところ。このような密な連携により、コスト全般を抑え、製品の市場までの期間を大幅に短縮できるわけだ。

《井上猛雄》

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