『フライト』デンゼル・ワシントン 難役を怪演も、「気に入ったよ」とは言えない!? | RBB TODAY
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『フライト』デンゼル・ワシントン 難役を怪演も、「気に入ったよ」とは言えない!?

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デンゼル・ワシントン『フライト』 -(C)  2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
  • デンゼル・ワシントン『フライト』 -(C)  2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.
  • 『フライト』ジャパンプレミア(デンゼル・ワシントン、武井咲、ロバート・ゼメキス)
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  • 『フライト』ジャパンプレミア(デンゼル・ワシントン、武井咲、ロバート・ゼメキス)
先週末に封切られ、現在今週の興行成績第1位を順調に航行中の『フライト』。そんな本作で、光と影を経験する主人公を演じたのがオスカー俳優、デンゼル・ワシントンだ。本作で見せる怪演と言えるキャラクターの役づくり、そして名匠ロバート・ゼメキス監督の初タッグについてたっぷりと語ってもらった。

本作でデンゼルが演じる役どころは、高度3万メートルの上空で起きた不慮のエンジン・トラブルで墜落しそうになる中、奇跡の操縦テクニックで緊急着陸に成功し大惨事を逃れ、多くの命を救ったヒーローとして注目を浴びるウィトカー機長。しかし、着陸後に受けた検査で血液からアルコールが検出されてしまい、一転して罪人と非難を浴びることとなる。

残念ながら受賞とはならなかったものの、本作『フライト』で本年度のアカデミー賞「主演男優賞」にまでノミネートされた渾身の演技を見せたデンゼル。本作に加え、彼が出演した前作『デンジャラス・ラン』には、共に特別な思いがあったと語る。
「この2本は、亡くなった僕のエージェントが、僕のテーブルに置いてくれた最後の脚本なんだ。だから義務を感じたとは言わないけど、彼のためにそれらをやりたいと思ったんだ。とてもいい脚本だった。面白いのは、2つの脚本が同じ頃に送られて来たことなんだ。まったく方向性の違う、興味深いこの2つの映画は、探究するのに面白い世界があったんだ」。

航空業界を描くとあって専門用語や独特のルールなど、ウィトカー機長を演じるにあたってデンゼルは徹底的に研究したというが、そんな彼が本作で“チャンジ”だったと感じたのは意外なシーンだ。
「腹を出して裸で転がるところだよ(笑)。ある意味、裸にならないといけなかった。キレイな体でやることはできなかったよ。彼(ウィトカー)は無精者だからね(笑)。これは何か理由があって起きたんだ。これは“終わりの始まり”だよ。客室乗務員とのあの部屋でのあの朝は、これ以上悪いことにはならないといったものだったかもしれないね」。
そして、デンゼルが最も嬉しかったこと、それはオスカー受賞監督ロバート・ゼメキスの存在だ。
「彼が興味を持っていると知って、嬉しかった。僕が言えるのは、彼が興味を持っているのを知って、とても興奮させられたよ。それは思いがけないことで、まったく想像もしなかったからね。彼が最後に撮った数本の実写作品は、『コンタクト』、『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『キャスト・アウェイ』、『ホワット・ライズ・ビニース』だ。自分が役者のことをよく理解している監督と仕事ができることは分かっていた。だから僕にとって素晴らしいことだった。彼は明らかに僕が信頼できるキャプテンだったよ」。

そう嬉々として語りながらも、一方で役者としてのプロとしての顔も覗かせる。
「(作品は)いままでに6、7回は観てるよ。とてもパワフルで、とてもエモーショナルだね。でも、それは映画作りのプロセスなんだ。初めて観るときはやっぱり難しいもで、ただ単純に『ワォー! 気に入ったよ』とは言えない。でも、それが映画作りのプロセスなんだ」。

最後に、40年年近く俳優として生きてきたデンゼルにこんな質問を。アメコミ・ヒーローものなどのド派手な超大作と、本作のように低予算ながら丁寧に人物描写を追ったパーソナルな作品とで二極化が進んでいるようだが、名優として知られるデンゼルは小さなバジェットの作品に今後も出演してくれるのだろうか?
「それについては間もなく分かるよ。僕はもっと低予算の作品もやったことがあるんだ。なぜなら、舞台をやるからね(笑)。そこでは無駄にする時間は全くない。でも、今回は、ゼメキスという名人の手中にあったんだ。(予算の)違いは何も感じなかった。何日撮影したかは分からないけど…(笑)。まったく低予算映画のようには感じなかったよ」。
果たして、名優デンゼル・ワシントンは俳優としてこの後どんな道を辿るのだろうか? まずは、本作で彼の俳優としての“フライト”が順調であることを確かめてほしい。
《text:cinemacafe.net》
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