ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」 2013年4月7日開幕!  | RBB TODAY
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ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」 2013年4月7日開幕! 

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写真:Yuri Bogomaz Disney
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  • 写真:Deen van Meer Disney
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高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 第6回

ディズニーミュージカル「リトルマーメイド」 2013年4月7日開幕! 

[取材・構成: 高浩美]

「リトルマーメイド」が来年4月に東京の四季劇場「夏」で上演される。この作品はディズニーが1989年に製作した劇場用長編アニメを自ら舞台化したもの。初演は2008年ブロードウェイ、スケールの大きい表現が世界的に話題になった。さらに2012年6月には人魚姫の故郷ヨーロッパへ渡り、さらにシアトリカルに、さらにバージョンアップした「ヨーロッパ版」を製作、現在ではオランダ、モスクワで上演されている。               
ミュージカルではアニメーションのストーリーを踏まえながら脚本家のダグ・ライトがキャラクター造型、心理描写、それぞれの関係を丁寧に描き、さらに奥行きのあるドラマに仕上げている。

■ ディズニー×劇団四季、最も新しい、最も華やかな「リトルマーメイド」

この「リトルマーメイド」、音楽はアラン・メンケン(作曲)&ハワード・アッシュマン(作詞)の楽曲に加え、アラン・メンケン&グレン・スレイター(作詞)による10曲が追加されている。最新の「ヨーロッパ版」では演出にグレン・カサーレ、振付はジョン・マッキネスを起用、セット衣裳デザインはトニー賞最優秀ミュージカル装置デザイン賞を受賞したボブ・クローリー、まさに世界最高水準のクリエイターが集結、とにかくゴージャスな顔ぶれだ。
今回の劇団四季公演はこの「ヨーロッパ版」に基づいたプロダクションではあるが、ディズニーと劇団四季のクリエイターが更なるバージョンアップを目指して共同作業を行う予定だそう。世界で最も新しく、華やかで創造的な「リトルマーメイド」になるはず、とにかく楽しみな作品になるに相違ない。

■ 近代的で斬新なセットデザイン、トニー賞6回受賞のボブ・クローリーの描く「リトルマーメイド」

「回転木馬」「アイーダ」等の舞台装置を手掛けたボブ・クローリーは今、最も多忙なクリエイターであろう。英国・ナショナルシアターのアソシエイトデザイナーであるが、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーやロイヤル・バレエ、ロイヤル・オペラ・ハウス等50以上のプロダクションに携わっている。斬新で想像力をかき立てられるデザイン、どんな観客をも虜にする手腕は周知の通りで、トニー賞は6回受賞、まさに世界のトップデザイナーである。
「リトルマーメイド」ヨーロッパ版ではブロードウェイ版とは異なるアプローチをしている。海底世界と地上世界、おのずと視点が変化するが、これをイマジネーション溢れる方法で観客に魅せる。海底世界では三次元的な奥行きと広がり、地上世界では絵本から飛び出したような二次元的なポップさがポイントだそう。この変化が物語を立体的に際だたせてくれるはずである。

■ ミュージカルの要、楽曲は天才作曲家アラン・メンケン

作曲家アラン・メンケン。彼が注目されたのは1982年の「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」。1986年には映画化され、アカデミー賞主題歌賞にノミネートされた。そしてディズニーと専属契約を結び、「リトルマーメイド」を始め「美女と野獣」「アラジン」「ノートルダムの鐘」等の作品でその才能を発揮、作曲家としてはアカデミー賞を8回受賞(2011年5月現在)している。もともと、アラン・メンケンは少年時代からクラシック音楽を学んでおり、音楽性は幅広い。そういったバックボーンがあるからこそ、多彩な曲を創造できるのだろう。そんな彼は「リトル・ショップ・オブ・ホラーズ」で作詞家であり、プロデューサーでもあるハワード・アッシュマンと出会い、その才能をさらに開花させた。ハワード・アッシュマンは病で惜しくも1991年に他界するが、アラン・メンケンはその後も楽曲を発表、「リトルマーメイド」では黄金コンビ、アラン・メンケン&ハワード・アッシュマンの名曲が蘇る。新たな10曲とともに堪能したい。

■ ディズニーと劇団四季、まだまだ続くロングラン公演

1995年「美女と野獣」、1998年「ライオンキング」、2003年「アイーダ」、この3作品の観客動員数はのべ1400万人、日本人の10人に1人が劇団四季のディズニーミュージカルを観劇していることになっている。この3作品は現在も上演中であるが、今回の「リトルマーメイド」も当然ながらロングラン予定。ミュージカル界の歴史で新たな金字塔的な作品になることは容易に想像出来る。
思えば、1964年に日本で初めてブロードウェイカンパニーが来日し、不朽の名作「ウエストサイドストーリー」が上演されて約半世紀、今や日本は世界でも類を見ない“ミュージカル王国”となっている。最高の、最新のミュージカルはまず日本で!このミュージカル「リトルマーメイド」、見逃してはならない。


「リトルマーメイド」
2013年4月7日開幕
初回販売分 2013年4月7日〜8月31日 計136回公演分
四季劇場「夏」
2013年2月10日一般発売開始(予定)
※「四季の会」先行予約2013年2月3日

「美女と野獣」
公演中〜2013年1月27日
四季劇場「夏」

「ライオンキング」
公演中
四季劇場「春」
大阪四季劇場

「アイーダ 愛に生きた王女」
公演中
新名古屋ミュージカル劇場

「ウエストサイド物語」
公演中
四季劇場「秋」

http://www.shiki.jp/

[高 浩美 (こう・ひろみ)]
東京都文京区出身。
生活情報誌「レタスクラブ」にてエンターテインメント欄を担当後、演劇雑誌「ソワレ」編集、総合女性誌副編集長等を経験。テレビ情報誌「ステラ」にて宝塚や歌舞伎、能等の特集を手掛け、また書評も担当。また、東京アニメセンター広報業務にも携わり、主に外国メディアを担当した。
「MUSICAL WALKER」(角川書店)「タカラヅカ新世紀」(NHKサービスセンター)「ミュージカル新世紀☆スター名鑑」(グラフィック社・著書)「華麗なるミュージカルガイド」(キネマ旬報社)なども手掛けた。
《animeanime》
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