IPA、2012年第3四半期のウイルス・不正アクセスの状況を発表……届出減ながら検出数は増加 | RBB TODAY
※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています

IPA、2012年第3四半期のウイルス・不正アクセスの状況を発表……届出減ながら検出数は増加

ブロードバンド セキュリティ
届出件数の四半期毎推移
  • 届出件数の四半期毎推移
  • ウイルス別届出件数の推移
  • ウイルス検出数の推移
  • 不正プログラム検出数の推移
 情報処理推進機構(IPA)は17日、2012年第3四半期(7月~9月)のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況および相談受付状況を公表した。

 2012年第3四半期のウイルス・不正アクセスに関連する届出件数は2,595件で、そのうち感染被害届出は2件だった。前期(4月~6月)の2,660件と比較すると、65件の微減となっているが、検出数は69,738個と前期(52,565個)より増加している。ウイルス別届出件数では、W32/Mydoomの届出が最多だった。また、マクロウイルスの一種であるXM/Larouxは、2012年第2四半期より減少しているものの、2011年第2四半期から比べると少しずつだが増加傾向にある。XM/Larouxの亜種によって感染被害が拡大しているためとIPAでは推測している。

 検出された不正プログラム上位10種類では、合計検出数が77,345個となり、前期の67,715個から9,630個の増加。アドウェア以外では、海外の宅配会社等の伝票情報を装って感染を試みる「Invo」、オンラインバンキングのID/パスワードを窃取する「Bancos」が多く検出されたという。

 またコンピュータ不正アクセスの届出件数は合計38件(前四半期21件)で、そのうち被害があった件数は36件(前四半期15件)だった。原因としては、古いバージョン使用・パッチ未導入が7件、ID・パスワード管理不備が3件、設定不備が3件などとなっている。

 ウイルス・不正アクセス関連の相談総件数は2,819件。そのうち「ワンクリック請求」に関する相談が717件、「偽セキュリティソフト」に関する相談が95件、Winnyに関連する相談が19件、「情報詐取を目的として特定の組織に送られる不審なメール」に関する相談が6件などとなっている。ウイルス・不正アクセス関連の相談のうち、ワンクリック請求に関する相談は、2012年第1四半期以降横ばいとのこと。
《冨岡晶》
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

page top