情報通信研究機構は16日、「IEEE802.11af」暫定規格(IEEE802.11af Draft 2.0)に準拠した「アクセスポイント」および「端末」の開発並びに実証実験に、世界で初めて成功したことを発表した。 現在、米国FCCや英国Ofcom等の規制当局をはじめ、日本でも総務省ホワイトスペース推進会議などにおいて、「ホワイトスペース無線通信システム」は、実現に向け、その技術の検討等が行われている。「IEEE802.11af」は、テレビ放送周波数帯における空き(ホワイトスペース)を利用した新たな無線LANの国際標準で、NICTが技術提案を行い、2009年にタスクグループが発足、2014年の規格策定完了を目標に、標準化活動が行われている。 NICTは今回、IEEE802.11af Draft 2.0に準拠した「メディアアクセス制御層(MAC)」および「物理層(PHY)」を搭載した、無線LANシステムの「アクセスポイント」と「端末」を世界で初めて開発した。実証実験では、前回NICTが開発した、ホワイトスペースデータベースに接続し、テレビ放送周波数帯(470MHz~710MHz)において、一次利用者に影響を与えない周波数が自動的に選択され、無線通信を開始できることを実証した。 今後NICTは、2014年度に策定完了を予定しているIEEE802.11afタスクグループにおいて、引き続き国際標準化活動を推進していくとともに、無線機の小型化・省電力化を検討し、技術移転を積極的に進めていくとしている。
【Interop Tokyo 2018】「WLX313」はヤマハ初のトライバンド対応AP!接続台数や通信の安定性が向上 2018年6月14日 ヤマハは6月13日、幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2018」…