【COMPUTEX TAIPEI 2012 Vol.14】Intel基調講演、タッチ操作の次は音声認識がトレンドに | RBB TODAY

【COMPUTEX TAIPEI 2012 Vol.14】Intel基調講演、タッチ操作の次は音声認識がトレンドに

エンタープライズ ハードウェア

基調講演を行ったIntel上席副社長のTom Kilroy氏
  • 基調講演を行ったIntel上席副社長のTom Kilroy氏
  • Ultrabookの立ち上げに貢献した台湾へ感謝の意を表明するKilroy氏。後ろには数十機種のUltrabook
  • フルHDタッチスクリーン搭載のUltrabookを紹介するAcerのJim Wong社長
  • 2画面ディスプレイ搭載の「TAICHI」を紹介するASUSのJonney Shih会長
  • 台湾のタッチパネルメーカー4社と供給に関する契約を締結
  • 中国語での操作デモを行った台湾の人気歌手・王力宏
  • 音声でFacebookに「大家好我是王力宏」(みなさんこんにちは、王力宏です)のメッセージを投稿した
 台湾・台北市で開催中の「COMPUTEX TAIPEI 2012」では、タッチ操作に対応したWindows 8搭載タブレット/ノートPCが最大の話題となっている。

 既報の通り、IntelもUltrabook向けの新CPUを発表し、各PCメーカーのWindows 8に向けた製品開発を後押ししているが、同社でセールス・マーケティングを統括するTom Kilroy上席副社長は、タッチ操作の次に音声認識が大きなトレンドになるとの見方を示している。

 Kilroy氏は、COMPUTEXに合わせて開催されたシンポジウム「e21FORUM 2012」で基調講演を行い、Ultrabookのカテゴリが順調な立ち上がりを見せていることをアピール。今回のCOMPUTEXでも多数の新製品が発表されており、今後1年以内にUltrabookの機種数は110機種を超える見通しだという。

 Intelの投資部門であるIntel Capitalは昨年夏、Ultrabook向けのパーツやソフトウェアの開発企業に対して戦略的な資金提供を行うための3億ドル規模の基金を創設しており、その投資先には多くの台湾企業が含まれている。Ultrabookにはディスプレイ、キーボードその他のあらゆる部分において薄型、省電力、そして低価格のコンポーネントが要求されており、PCパーツの一大供給基地である台湾のベンダー各社によるコミットがなければ実現しえなかったとし、Kilroy氏は聴衆に向けて感謝を表明した。

 今年後半にリリースされるWindows 8では、タッチ操作に最適化された「Metro UI」が目玉機能となっており、PCメーカー各社は対応タブレットの発売に向けて準備を進めている。さらに、Windows 8登場以降、タブレットのみならずノートPC市場においてもタッチ操作をサポートする機種が増えると見られている。今回の基調講演では、AcerのJim Wong社長、ASUSTeK ComputerのJonney Shih会長がゲストとして壇上に招かれ、タッチ操作に対応した両社の最新製品が紹介された。

 このような業界トレンドの急激な変化は、タッチパネルの供給量や価格に影響を与える可能性があるが、Kilroy氏は、Intelが台湾のタッチパネルメーカー4社、Cando(達鴻)、HannsTouch(和金光電)、TPK(宸鴻光電)、Wintek(勝華)との間で供給確保のための契約を締結したことを発表した。この契約は特に「13インチ以上の高品質タッチパネル」に重点を置いているといい、これまでスマートフォンやタブレットに比べて需要が限られていたノートPC用タッチパネルの供給量を一気に拡大させる狙いがあるとみられる。

 タッチパネルは、コンピューターをより自然に、直感的に操作するための技術だが、Kilroy氏は同様の意図で今後技術開発に注力している分野として音声認識を挙げた。Intelは今年1月より音声認識ソフト大手の米Nuance Communicationsと戦略的パートナーシップを結んでおり、Nuance製音声認識エンジンのIntelアーキテクチャーへの最適化を進めている。今回の基調講演では、Webブラウザの起動、Google検索、Facebookへの投稿をすべて音声で行うデモンストレーションが行われ、マウスやキーボードに触れることなくPCの操作が可能な様子が披露された。また、Intelスタッフによる英語のデモに続いて、多言語に対応していることを示すため、UltrabookのPRビデオにも出演している台湾の歌手・Wang Leehom(王力宏)がステージ上に登場し中国語で同じ操作を行った。

 Kilroy氏は、このほかにも顔認識をはじめとする生体認証技術など、Ultrabookに適用できるセンシング技術には多くの可能性があることを指摘。また、“Ivy Bridge”世代のCoreシリーズを搭載するUltrabookでは、企業向けの管理・セキュリティ機能「vPro」にも対応することなどを紹介し、「ポストPC時代」といった表現も聞かれる昨今においてもUltrabookにおいてはまだまだ無数のイノベーションの余地があり、PCが重要なデバイスであることに変わりはないとアピールした。
《日高彰》

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