インターネットルーティングセキュリティ、継続した情報収集を | RBB TODAY

インターネットルーティングセキュリティ、継続した情報収集を

エンタープライズ セキュリティ

11月30日から12月2日にかけて、社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター(JPNIC)主催の「Internet Week 2011~とびらの向こうに~」が、秋葉原の「富士ソフトアキバプラザ」で開催される。

今回で15年目となる Internet Week は、年に一度インターネットに関わる技術の研究・開発や、構築・運用・サービスの関係者が一堂に会し、ここ1年間の最新動向を把握する非商用イベントである。今年は「とびらの向こうに」と題し、「自ら扉を開いてこれからのインターネットに足を踏み出そう」をテーマとしている。

本稿では、Internet Week 2011の合計29のセッションのうち、情報セキュリティに関する7セッションに絞って、各セッションのコーディネーターに、なぜそのセッションが開催されるのか意義や背景を聞く。

第4回となる今回は、開催2日目 12月1日の午前に行われるプログラム「ルーティング関連セッション (I) ~ 備える!インターネットルーティングセキュリティ~」について、JPNIC の岡田雅之氏に取材した。


--このプログラムを設けられた背景や目的は何でしょうか?

インターネットルーティングセキュリティに関連するプログラムは、毎年何らかの新しい問題や対応策が出現し続けている状況を背景に、継続して情報提供と問題共有を主目的とした内容を提供しています。

特に本年は、2011年当初に発生した海外の人気サイトがルーティングの問題から影響を受けたり、ある国の政情から該当する国の経路情報がインターネットから丸ごと消失したりといった事態が発生しました。

また昨年には、米国議会のある諮問に対する報告書にも、インターネット経路問題が重大な脅威であると報告されており、今年から米国の NIST では BGP のセキュリティ機能拡張となる BGPSEC のリファレンス実装の開発と配布が始まっています。

そこで本プログラムでは、このような様々な状況を身近な事例と世界の動向の大きく二つに分類して解説し、今起きていることと将来の対応策について持ち帰っていただくことを目的としています。

また本年からの新たな試みとして、ルーティングに関して重要なトピックスである「経路爆発」に関する話題を新たに別のプログラムとして切り出した他、ルーティング関連プログラムとして他に二つのプログラムを提供しています。

--プログラムの対象者はどのような方ですか?

まず、インターネットのルーティングオペレータの方はもちろんですが、インターネットがどのように動いているのかについて知りたい方にも十分期待に沿った内容となっています。

また、プログラムの冒頭にはインターネットルーティングとルーティングセキュリティについて熟達した講師によるインターネットのルーティングセキュリティの概念から実際の運用を範囲とする入門編もあります。

初心者や少し BGP から離れた方もどうぞ安心してご参加ください。

--このプログラムの何が「ホット」で、開くべき「とびら」とは何でしょうか?

ホットトピックとしては、2011年度に発生したインターネットルーティングセキュリティを脅かす事例だけでなく、IPv4 移転制度が始まり、アドレス移転時代のルーティングについても今後の懸案と予測される問題事項を挙げることができます。このような様々な事例を分析することで、これからのルーティングセキュリティの明るい未来への「とびら」を開くことができれば、と考えております。

--最後に、読者にメッセージをお願いします。

インターネットルーティングは毎年新たな脅威事例が発生するため、継続した情報収集と、解決に向けてコミュニティが一体となった対策が必要となります。読者のみなさまにもこのようなルーティングの現状を把握していただき、インターネットルーティングをより良くして行くことができればと思います。

なお、このセッションの後に行われる関連セッション「経路爆発を考える」もルーティングを考える上で大切な要因となりますので、よろしければあわせてご参加ください。

《編集部@ScanNetSecurity》

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