ソフトコンタクトレンズは「洗浄」だけでなく「消毒」が重要?……正しく認識しているのは2割以下 | RBB TODAY
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ソフトコンタクトレンズは「洗浄」だけでなく「消毒」が重要?……正しく認識しているのは2割以下

エンタメ 調査
身の回りのもので消毒したほうがよいと思う重要なものは何ですか?
  • 身の回りのもので消毒したほうがよいと思う重要なものは何ですか?
  • レンズケアラボ
  • あなたがレンズをケアするうえで、最も重要だと考えていることは何ですか? 
  • 普段のコンタクトレンズのケアはどのような意識で行っていますか?
  • ソフトコンタクトのケア剤を購入する際に重視することは何ですか?
  • (左)定期的にレンズケースを交換していますか? (右)レンズケースを毎日、使用後に洗浄して乾燥させていますか?
  • レンズの装用期間について、定められた使用期間を守っていますか?
  • (左)あなたは現在使用しているソフトコンタクトレンズのケアを怠ると細菌が繁殖し、最悪の場合眼障害になるケースがあることをご存じでしたか? (右)「現在使用しているソフトコンタクトレンズのケアを怠ると細菌が繁殖し、最悪の場合眼障害になるケースがあること」をどこで知りましたか?
 コンタクトレンズ、レンズケアメーカーのチバビジョンは、10月10日の“目の愛護デー”にちなんで、ソフトコンタクトレンズを使用している20~40代の女性を対象に「コンタクトレンズケアに関する意識調査」を実施した。

 まずコンタクトレンズについてのケアについて「身の回りのもので消毒したほうがよいと思う重要なもの」を聞いたところ、1位は「まな板」77.3%、2位は「ソフトコンタクトレンズ」56.0%、3位は「ふきん」51.0%と衛生に関わる部分でソフトコンタクトレンズが上位にランクインした。

  一方、普段おこなっているソフトコンタクトレンズケアの意識を尋ねたところ、「洗浄」と回答した人が65.0%で、「消毒」(7.7%)や「洗浄と消毒の両方」(27.3%)を大きく上回った。

 「コンタクトレンズケアで重要なこと」に関しても、最も多かった回答は「レンズの汚れを落とすこと」(56.4%)で、「レンズの消毒」は19.3%にとどまり、“コンタクトレンズは洗えばよい”と考えているユーザーが多いことが明らかになった。

 一般に「洗浄」の主な目的は、目の分泌物に含まれるタンパク質、脂質、ホコリ、煙、花粉、化粧品、手の汚れなどの除去することをいう。一方「消毒」は、細菌やカビなどを殺滅して、レンズを清潔に保つことであり、チバビジョンでは「ソフトコンタクトレンズは消毒を行う必要があり、毎日の正しい消毒ケアが不可欠」と説明する。

 チバビジョンでは、コンタクトレンズ使用に際して「レンズのつけ外しやレンズケアの前に石鹸で手指を洗う」、「毎回、レンズ片面につき20回のこすり洗いを行う」、「レンズケースは使用後に毎回洗浄、乾燥させるとともに、定期的に交換」、「3か月に一度、定期健診を受ける」といったことを推奨している。

 しかし、「コンタクトレンズを扱う前の手洗い」について聞いた質問では、「石鹸、ハンドソープで洗う」との回答は57.0%と6割を切った。また、「レンズのこすり洗い」の頻度は、「毎回」が62.7%と一番多いものの、15.3%の人は「こすり洗いはしていない」と回答した。

 また「こすり洗い」について「(1枚)のレンズ片面につき、こすり洗いをする回数」を聞いた結果、「20回以上」を実践している人は13.3%にとどまった。十分なこすり洗いをしない理由として、「レンズが破れるから」(30.4%)や「面倒くさいから」(21.7%)が、挙げられた。

 レンズの使用期間については「定められた期間を遵守している」のは53.3%で、期間をオーバーして使用している人は実に半数近く。「眼科での定期健診の頻度」を尋ねると、「3か月に1回程度」が22.7%で、17.0%は「定期健診は受けていない」という現状が明らかに。

 ケア剤の購入時に重視していることを複数回答で尋ねると、1位が「価格の安さ」(58.0%)、2位「容量が多い」(37.3%)だった。「洗浄効果が高そうなこと」(31.7%)が3位となったが、「消毒効果が高そうなこと」(15.3%)は7位だった。多くのユーザーにとってケア剤は、“消毒するための重要な薬剤”であるという認識が薄いことが分かる。

 ソフトコンタクトレンズの消毒を怠るとレンズに付着した細菌が繁殖し、最悪の場合、重篤な眼感染症に発展するケースもあるが、こうしたリスクを「知っていた」と回答したのは83.0%。しかし眼障害のリスクについて知っていると回答している人でも、「20回以上のこすり洗いをしていない人」が84.3%、「レンズの定められた使用期限を守っていない人」が44.5%と、リスクを知りつつも、正しいケアをしていない人が多いことが分かった。

 東京医科歯科大学 所敬名誉教授によれば、「再使用するソフトコンタクトレンズを安全に使用するためには、正しいレンズケアが非常に重要となります。一般的に正しいレンズケアとは、使用したレンズに付着した汚れをこすり洗いと共に洗浄してきれいな状態に戻し、さらにレンズに付着した細菌等の微生物を殺滅することです」とコメント。また、「コンタクトレンズによる重篤な眼障害を防止するために、コンタクトレンズは眼科医の処方を受け、定期検査を確実に受けさせ、その際にレンズケアについて繰り返し指導することが重要と考えます」とコンタクトレンズの消毒と定期的な検診が重要であるとの見解を述べている。

 チバビジョンでは、コンタクトレンズ用ケア剤の目的(消毒)の理解促進と正しいケア方法の啓発に向けたサイト「LCラボ(レンズケアラボ)」を10月5日より開設する。正しいケアが行われているかどうか調べる「レンズケア診断」や消毒の重要性をわかりやすく解説する「アニメーション動画」などのコンテンツを用意。これらを通じてユーザーに正しいレンズケアを啓発することが狙い。
《RBB TODAY》
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