【IDF 2011(Vol.3)】太陽電池などわずかな電力で動作するCPU | RBB TODAY
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【IDF 2011(Vol.3)】太陽電池などわずかな電力で動作するCPU

ブロードバンド テクノロジー
CPUが装着されていたマザーボード
  • CPUが装着されていたマザーボード
  • Near Threshold Voltage Processor
  • 430HXチップセット
  • 動作中のCPUに接続されている太陽電池パネルに手をかざして光を遮るとOSがフリーズする様子を披露
  • 2013年の市場投入を予定しているCPU「Haswell」(コードネーム)において、待機電力を現在の20分の1まで削減することが目標
 米インテル(Intel)は米国時間13日(日本時間14日未明)、サンフランシスコで開催中の「Intel Developer Forum(IDF) 2011」において、太陽電池などのわずかな電力で動作する超低消費電力CPUの試作品を発表した。

 同社ではこのCPUを「Near Threshold Voltage Processor」と呼んでおり、IDFでは数センチ角の太陽電池をCPU電源として動作するPCが公開された(CPU以外の電源は別途供給)。基調講演中に行われたデモでは、動作中のCPUに接続されている太陽電池パネルに手をかざして光を遮るとOSがフリーズする様子を披露し、実際にそのCPUが太陽電池で駆動されていることを証明して見せた。

 なお、試作CPUのマイクロアーキテクチャや動作スピードなど、仕様については一切明らかにされていない。ただし、CPUが装着されていたマザーボードは430HXチップセットを搭載した古い製品(ASUS P/I-P55T2P4)であり、初代Pentium世代の“枯れた”アーキテクチャを使用した試作品であると見られる。

 Intelは、2013年の市場投入を予定しているCPU「Haswell」(コードネーム)において、待機電力を現在の20分の1まで削減することを目標とし、ネットワークへの接続を維持しながらも10日間以上バッテリーで駆動するノートPCを実現するとしている。今回発表されたNear Threshold Voltage ProcessorはHaswellとは直接関係ないが、同社ではこのような超低消費電力のコンポーネントを研究することによって、太陽電池などで動く省電力モバイル機器を将来のビジョンとして示している。
《日高彰》
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