講談社は19日、作家 五木寛之氏の全集を電子書籍として配信する「五木寛之ノベリスク」を開始した。作家の個人全集の電子書籍化は初めての試みだという。 「五木寛之ノベリスク」では、五木氏の著作を定期的に刊行していく。作品は専用アプリ及び、各電子書籍書店から購入することができる。iPhone、iPad向けには無料の専用ビューアアプリが用意され、その中で各作品の購入・ダウンロード・閲覧が可能。また作品が配信される電子書籍書店としては、ドコモマーケットBOOKストアやReader Store、電子書店パピレスなど11の書店が名を連ねている。 第1期は、「青春の門」や「親鸞」といった代表作をはじめ、長編短編合わせて30タイトルを配信する。長編作品には、五木氏の動画や、作品に関連した記事の復刻、イラストなどの特典がつくという。また短編は1編ずつの購入が可能となっているほか、あるテーマに沿って選択した短編3編のセットを、短編1編の価格と同様の価格で毎回2セット配信される。これは五木氏の発案によるもので、セット販売による低価格化を通してより多くの読者に作品を届けるためだという。 販売価格は、長編は350円～1,200円、短編は1編85円でとなっている。
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