PSN漏えい発生で“なりすまし” に注意を……5月のウイルス・不正アクセス状況[IPA] | RBB TODAY
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PSN漏えい発生で“なりすまし” に注意を……5月のウイルス・不正アクセス状況[IPA]

ブロードバンド セキュリティ
IDやパスワード使い回しによる危険性
  • IDやパスワード使い回しによる危険性
  • 5月のウイルス検出数とウイルス届出件数
  • 不正プログラムの検知件数推移
  • 1観測点・1日あたりの期待しない(一方的な)平均アクセス数と発信元数
  • 10394/tcp・10394/udpアクセス数の変化(特定の1観測点の合計)
  • なりすまし対策
 情報処理推進機構(IPA)は3日、2011年5月のコンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況、および「今月の呼びかけ」を取りまとめた文書を公開した。

 それによると、5月のウイルスの検出数は約2.3万個で、4月の約2.6万個から11.4%の減少。また、5月の届出件数は1049件で、4月の1138件から7.8%の減少となった。検出数の1位は引き続きW32/Netskyで約1.5万個 、2位はW32/MyDoomで約5.6千個、3位はW32/Autorunで約0.7千個だった。今月は、パソコン内に裏口を仕掛ける「BACKDOOR」など不正プログラムがふたたび増加傾向に戻った。

 不正アクセス届出は7件であり、そのうち6件で被害が発生した。5月のウイルス・不正アクセス関連相談総件数は1,640件。そのうち『ワンクリック不正請求』に関する相談が519件(4月:455件)となった。その他は、『偽セキュリティ対策ソフト』に関する相談が3件(4月:6件)、Winnyに関連する相談が5件(4月:13件)などとなった。

 インターネット定点観測(TALOT2)による、2011年5月の期待しない(一方的な)アクセスの総数は10観測点で189,497件、延べ総発信元は78,227か所となった。平均すると、1観測点につき1日あたり252の発信元から611件のアクセスがあったことになるという。ポート別では、4月に比べ、10394/udp、10394/tcp、その他へのアクセスで増加が観測された。

 またIPAでは今月の呼びかけ「パスワード ぼくだけ知ってる たからもの」として、ソニーPlaystation Networkで発生した大規模な個人情報漏えい事件を受けて、“なりすまし”(不正アクセス)を防ぐため、パスワードの変更といった対処を行うように注意喚起を行った。とくに、覚えきれないといった理由で、同じIDやパスワードを登録する“使い回し”が行われがちだが、一つのサービスでアカウント情報が漏えいした場合、連鎖的になりすまし被害が拡大する恐れがあるとして、とくに注意するよう呼びかけた。なおIPAでは、“なりすまし”対策の基本として、「パスワードの適切な強化・保管・利用」の3点を見直すように推奨している。
《冨岡晶》
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