【インタビュー】資料請求の電子ブック化 「レイアウトの自由度が圧倒的に高いので」……プロトコーポレーション | RBB TODAY

【インタビュー】資料請求の電子ブック化 「レイアウトの自由度が圧倒的に高いので」……プロトコーポレーション

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プロトコーポレーション ITソリューション部 主任 久保真理氏(左)、同 エキスパート 神戸渉氏
  • プロトコーポレーション ITソリューション部 主任 久保真理氏(左)、同 エキスパート 神戸渉氏
  • 「ActiBookはPDFさえ用意すればよいため、資料を電子ブックコンテンツにする際のハードルがかなり下がります」
  • 「ActiBookの場合、すべてを電子化するというわけではなく、印刷物や紙との連動も考慮されていたことも評価した点です」
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 スターティアラボの提供する電子ブックのオーサリングツール「ActiBook」に関して、取材を重ねてきたが、今回はそのユーザー事例をご紹介する。

 資格、スクールなどのポータルサイトであるVeeSCHOOLが、スクールや講座の資料請求にActiBookを活用しており、その詳細を取材した。ActiBookをどのように利用しているのか、その背景やメリットなど、VeeSCHOOLを運営し、そのシステム導入に携わったプロトコーポレーション ITソリューション部 主任 久保真理氏、同ITソリューション部 エキスパート 神戸渉氏に語ってもらった。

――まず、VeeSCHOOLについて、どんなサイトなのか概要を教えていただけますか。

久保:プロトコーポレーションは、クルマ情報誌である「Goo」を始めとして、レジャー、自転車、老人ホームやリサイクルショップといった幅広いジャンルで、情報誌やポータルサイトを運営している企業です。「情報を未来の知恵に」という精神のもと、社会・生活に密着した情報を提供しています。「VeeSCHOOL」は、その中で習い事などスクール情報のポータルサイトという位置づけにあります。掲載されている情報はカルチャースクールや資格試験講座、そして私立大学や専門学校等の入学案内、オープンカレッジの案内などがあり、対象となるテーマで400以上、講座数で6万以上の情報を扱っています。

――習い事の案内やスクール情報のポータルサイトで、電子ブックのプラットフォームをどのように利用しているのですか。

久保:主にスクールや講座の資料請求です。通常ですとポータルサイトからの資料請求は、資料・冊子・申込書などの郵送を手配することになりますが、VeeSCHOOLでは資料請求をクリックすると、紙媒体の資料の請求仲介サービスに加えて、電子ブックの形式になった案内資料をダウンロードすることもできます。利用者だけでなくスクール側からも好評を頂いています。

――デジタル資料請求のどんな点が喜ばれているのですか。

久保:まず利用者は、興味を持ったその場で詳しい案内や資料が閲覧できるという点を便利だと感じてくれています。郵送の場合は、申し込んでから数日から1週間程度間が空いてしまいますが、デジタル資料請求なら、思い立ったらその場でいろいろな資料を調べたり、比較することができるのです。また、スクール側は、送付資料の印刷コスト、配送コストを下げることができますし、利用者が欲しいと思った時点で効果的な案内ができるので、機会を有効に活用できる点を評価して、デジタル資料請求を選んでくれています。

――講座の資料なら、普通のHTMLページで閲覧する方法もありますが、電子ブックのプラットフォームを選んだ理由はなんでしょうか。

神戸:すべてWebサイトの中で完結させることもできるのですが、HTMLより電子ブックのほうがレイアウトの自由度が圧倒的に高いといえます。大学から個人教室のようなものまで6万以上の講座情報があるので、さまざまな案内資料のフォーマットやデザインを扱うには、HTMLをいちいちコーディングするのは面倒です。スクール側にもいろいろ工夫を凝らした印刷物の資料の資産がありますので、CMSのようなシステムで統一してしまうわけにもいかず、個別にHTMLにデザインしなおすより、電子ブックでそのままのイメージを活かしたほうが、スクール側もわれわれサイト側も余計なコストやプロセスを追加しなくて済みます。また、電子ブックのユーザーインターフェイスにも注目しました。ページめくり機能やしおり機能、インデックス機能なども請求資料の閲覧に便利ではないかと考えました。

――プロトコーポレーションでは、VeeSCHOOLのデジタル資料請求以外でも、電子ブックを使ったサービスへの取り組みはありますか。

神戸:情報誌のWebやケータイサイトでの展開は多数ありますが、PCサイトにおいて電子ブックを使ったものはVeeSCHOOLが初めてです。導入にあたっては業者やシステムの選定もGoogleで検索するところから始めました。既存の印刷物を活用するために、電子ブックの利用を考えていたので、どんなシステムやソフトウェアがあるのかを調べました。その中からスターティアラボが提供するActiBookを選びました。

――ActiBookを選んだポイントはなんだったのでしょうか。

神戸:まずデモ版を提供してくれて、いろいろ試してみたところ、実現できることが、デジタル資料請求のイメージに一番合っていたというのが大きい理由でしょうか。PDFさえ用意すればよいため、資料を電子ブックコンテンツにする際のハードルがかなり下がります。既存の印刷物やそのDTPデータを活かせるということで、多くのスクールに対応できる可能性が広がります。また料金、およびライセンス体系も重要でした。さきほど6万以上の講座があるといいましたが、VeeSCHOOLはとにかく資料の種類が多いので、単純な定額料金体系とライセンス条件は必須といえるものでした。電子ブックのオーサリングソフトウェアや配信プラットフォームによっては、変換したページ数やダウンロードされた件数・ファイルサイズによって、ライセンス料が発生するタイプがありますが、電子ブックを販売するのではないので、このようなライセンスは考えられませんでした。

久保:ActiBookの場合、すべてを電子化するというわけではなく、印刷物や紙との連動も考慮されていたことも評価した点です。スクールによっては、基本的な情報や固定的な情報は印刷物でしっかり読ませるために作り込んだものを用意しながら、手軽な情報や季節情報、比較的短期で変わる講座やスクールなどをデジタル資料に対応させるという戦略をとるところもあります。単に電子化に切り替えるだけでなく、適材適所で印刷物と電子ブックを互いに補完させるというニーズにも対応できます。さらに、スクールによってはすぐに電子ブック化に対応できないところもあります。デジタル資料請求は2010年9月から開始し、この2月までにデジタル資料請求への対応は170%以上の伸び率で拡大していますが、まだまだ拡大の余地があります。ユーザーメリットやエコロジーの観点から見ても、スピードをあげて拡大していきたいと思っています。

――最後に、VeeSCHOOLとしての今後の展開など教えてください。

久保:メディア的な展開を広げたいと考えています。講座の口コミやユーザーレビューのような機能を充実させ、これからスキルアップを目指す方が習い事を始める際の不安を取り除くお手伝いができるといいなと思っています。

神戸:予定されている展開では、デジタル資料のスマートフォン対応があります。VeeSCHOOL自体のスマートフォン向けサイトをすでに運営しているのですが、デジタル資料はまだ対応していません。ActiBookがすでにiPhone、iPad、Android端末に対応しているので、これは近いうちに提供できるでしょう。講座の資料をスマートフォンでもすぐに確認できることで、これまでのPCベースより、さらにタイムリーに情報提供ができると思っています。将来の夢というレベルでは、eラーニングなどの展開ができたらよいなと思っています。スクールや講座への仲介だけでなく、電子ブックによるテキスト提供のプラットフォーム、その他の情報サイトならカタログの電子ブック提供などです。
《RBB TODAY》

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