【BlackBerry Day 2010(Vol.2)】BlackBerryの新料金などサービス拡充……NTTドコモ 大嶋氏 | RBB TODAY
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【BlackBerry Day 2010(Vol.2)】BlackBerryの新料金などサービス拡充……NTTドコモ 大嶋氏

ブロードバンド 回線・サービス
NTTドコモ 取締役常務執行役員 法人事業部長 大嶋明男氏
  • NTTドコモ 取締役常務執行役員 法人事業部長 大嶋明男氏
  • 携帯電話契約者の推移。2010年9月末で1億2000万に
  • スマートフォンのマーケットで伸び代が期待できる。日本市場では、BlackBerry、iOS、Andoroidの三大OSの合計が21%ぐらいしかない
  • LTE(Xi)サービスが12月から開始。高速・大容量サービスの実現で、スマートフォンの需要も本格化するとしている
  • ドコモのBlackBerryに対する取り組み、その1。低価格な新端末「BlackBerry Curve9300」を販売
  • ドコモのBlackBerryに対する取り組み、その2。BlackBerryサービスを低価格な新料金で提供。BES契約、BIS契約ともに料金が下がる
  • コモのBlackBerryに対する取り組み、その3。BlackBerryサービスの拡充。無償ソフトウェアのBES Expressが利用でき、結果としてBlackBerryソリューションが従来よりも低価格に
  • BlackBerryのWebフィルタリング機能が無料に。有害Webサイトのアクセス制限サービスを実施
 18日に東京ミッドタウン・ホールにて実施された「BlackBerry Day 2010-Change your everyday-」の基調講演では、RIM CEO Mike Lazaridis氏に続いてNTTドコモの大嶋明男氏(取締役常務執行役員 法人事業部長)が登場した。

 大嶋氏は、同社の観点から考えるBlackBerry戦略について解説した。

 冒頭に大嶋氏は、携帯電話市場は成熟状態だと言われているが、2008年から2009年にかけて470万ぐらい市場が伸びており、スマートフォンが成長に一役買っていると語った。スマートフォンのマーケットは、2013年には1500万台以上と予測されているが、ドコモでは当初の予想よりも伸びが速いとみているそうだ。実際に世界的に見てもスマートフォンの販売シェアは増加している。北米/西欧では、2010年時点で携帯電話の約40%がスマートフォンになる見込みだ。これをOS別のスマートフォンの販売シェアで見ると、北米ではBlackBerry、iOS、Andoroidの3つのOSで90%を超える割合になっている。日本はiモード端末が多いため、まだ3つのOSを併せても21%ぐらいで、今後の伸び代が期待されるところだ。

 ドコモのBlackBerryに対する取り組みについては、大きく3つの柱からなるという。同社では、この12月より「端末」「料金」「サービス」を充実させる意向だ。1つ目は低価格な新端末の提供で、BlackBerry Bold 9700のマイナーチェンジ版となる「BlackBerry Curve9300」を販売する予定。この端末の2.4インチ・メインディスプレイは320×240ピクセル(QVGA)で、カメラの解像度も200万画素に絞られた。重量は100gと軽くなっている点が特徴だ。

 2番目の柱は、BlackBerryサービスを新料金で提供すること。ネットサービスの大幅な値下げを12月1日から敢行するという。まず企業向けのBES契約(BlackBerry Enterprise Service)の料金を1575円から980円に下げることで、サービス提供料金の月額合計(タイプSSバリュー+パケ・ホーダイ ダブル+BES契約)が「2945円~8540円」から「2350円~7945円」になる。さらにBIS契約(BlackBerry Internet Service)の料金も490円に下げ、サービス提供料金の月額合計(タイプSSバリュー+パケ・ホーダイ ダブル+BIS契約)が「2945円~8540円」から「1860円~7455円」になる。これは最大1085円の値下げになる計算だ。企業ユーザーのみならず、コンシューマーもより使いやすくするスキームだという。

 3番目の柱はサービスの拡充だ。まず無償ソフトウェアのBES Expressが利用できること。従来有料だったBESの約400項目のITポリシーを75項目に絞って無償提供するそうだ。したがって、このBES ExpressとBIS契約により、BlackBerryソリューションを従来より低価格で使えるようになる。また、これまでニーズが高かったiモードのメールアドレス(@dcomo.ne.jp)がBlackBerryで使用可能だ。実は、この際にspモード契約が必要になるが、ISPセット割の料金が適用されるため、BIS契約と同額の490円/月額で利用できる。さらにBlackBerryのWebフィルタリング機能が無料で提供され、有害Webサイトのアクセス制限サービスを実施。

 このようにドコモではBlackBerryの市場拡大に向けた戦略を積極的に展開していくという。大嶋氏は「我々は法人向け携帯電話サービスのお客様満足度(J.D.パワー)とモバイルデータ通信顧客満足度調査(日経BPコンサルティング)で全項目において2年連続ナンバー1になった。しかし、コンシューマー部門のお客様満足度では僅差で首位を逃した。次はこちらもナンバー1を目指したい」として、講演を終えた。
《RBB TODAY》
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