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【iEXPO2010(Vol.3)】クラウドでオフィスを変える!NECの具体的戦略をチェック

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
プラットフォームマーケティング戦略本部 グループマネージャーの本間祐司氏
  • プラットフォームマーケティング戦略本部 グループマネージャーの本間祐司氏
  • 「C&Cオフィスは、我々が社内で実践的につくりあげてきたオフィスソリューション“UNIVERGEソリューション”に、クラウドサービスとネットワークサービスを加えたもの」
  • C&Cオフィスには「クラウドサービス」「オフィスソリューション」「ネットワークサービス」という要素がある
  • 「WaaS」はオフィスの機能をサービス化し、ソリューションの導入を簡素化する新しい概念だ。まずはICTの領域からサービス提供を開始
  • UNIVERGE Liveの内容。IT運用管理、コミニュケーション支援、セキュリティ支援という3つの分野を網羅するサービスパックを用意
  • UNIVERGE Liveの3つのサービスパック
  • ITソフトウェア事業本部(企画グループ)の西村光央氏
  • 「WebSAM DC運用パックのコンセプトは、クラウド環境下での可視化と自動化にあります」
●これからのオフィスシーンを実現するC&Cオフィスを提案

 「C&Cユーザーフォーラム & iEXPO2010」では、この9月に発表されたオフィスソリューションの新しいコンセプト「C&Cオフィス」について詳しく紹介する予定だ。

 そもそもC&Cオフィスとはどのようなものであろうか? 日本電気(NEC) プラットフォームマーケティング戦略本部 グループマネージャーの本間祐司氏は「C&Cオフィスは、我々が社内で実践的につくりあげてきたオフィスソリューション“UNIVERGEソリューション”に、クラウドサービスとネットワークサービスを加えたもの」と説明する。

 そして、このC&Cオフィスの中核となコンセプトが「WaaS」(Workplace as a Service)だ。WaaSは「メールやキャビネットだけでなくミーティングコーナーや会議室などの機能をサービスとして提供する考え方」(本間氏)。そのために、まずICT領域からサービスを開始し、ユーザー業務を改善するワークプレースを実現する考えだ。

 さて前述のようにC&Cオフィスには「クラウドサービス」「オフィスソリューション」「ネットワークサービス」という3要素があるが、このうちクラウドサービスとして提供されるのが「UNIVERGE Live」だ。UNIVERGE Liveには、IT運用の負荷を低減する「エッセンシャル」、コミニュケーションを強化する「フュージョン」、セキュリティを堅牢化する「シェルター」という3つのパックがある。iEXPO2010では、この新クラウドサービス・UNIVERGE Liveを中心としたユニークな活用シーンの出展が目玉となるという。

 具体的なデモ内容は、現場から上ってきたソーシャル情報(Twitterなどのオンラインメディア)から、会議に必要な社員のプレゼンスを確認し、現時点で集まれる社員を招集。ユーザーの置かれた状況によって、Web会議や音声などの手段を選択してコミュニケーションを実現し、意思決定するというものだ。本間氏は「あらかじめ時間を決めて、ある場所に集まって討議するのではなく、その場でアクセス可能な人を探して会議を行うため、意思決定が迅速になる。また会議やメールも減り、生産性も向上する」と説明する。

 UNIVERGE Liveのサービスの提供方法も注目だ。販売パートナーがエンドユーザーに対してサービスを提供する仕組みで、パートナー側でサービス内容を提案できる専用ポータルをNEC側で提供するという。このポータルサイトも展示される予定だ。本間氏は「サービス提供者の顔が見えないクラウドでなく、普段から付き合いのある販売パートナーを通じて提供する“顔の見えるクラウドサービス”を見てもらいたい」と語る。C&Cオフィスのブースでは、クラウドサービスを活用したちょっと先のオフィスシーンを目にすることができるだろう。

●クラウド時代の運用管理に欠かせない「WebSAM DC運用パック」

 クラウド環境でシステムを運用する場合、さまざまな機器の集約によって全体構成が複雑になったり、仮想化技術でリソース構成が動的に変化することがある。「そのため最新の機器構成や、障害の影響範囲の把握ができなくなったり、可用性・性能管理が難しくなります。あるいはメンテナンスの対象が増える、といった新たな問題も起きます。そのままではシステム管理が困難になり、メンテナンスコストも跳ね上がってしまう」と問題点を指摘するのは、ITソフトウェア事業本部(企画グループ)の西村光央氏だ。

 そこで、このような問題を解決する最適な解となるものが「WebSAM DC運用パック」だ。WebSAM DC運用パックは、従来の統合運用管理ソフトウェア「WebSAM Ver.8」から、データセンターにおけるクラウド環境の運用管理に必要な機能を強化・統合したもので、従来より安価に導入できる。西村氏は「もともとWebSAMは共通フレームワーク上で機能ごとに組み合わせて利用できるアーキテクチャーです。そのため今回のように統合して1つのツールのように使えます」と説明する。

 WebSAM DC運用パックのコンセプトは「可視化」と「自動化」にある。可視化という側面からみると、まず基本となる「統合監視」が前提になる。ネットワーク、OS、ミドルウェアなど、各種リソースの性能を統合的に監視し、性能情報を分析することで、障害発生時の早期発見や原因切り分けが容易になるからだ。同様に可視化の側面からは「物理・論理構成の可視化」も重要だろう。物理・論理の両面にわたって構成を可視化し、もし何か変更があっても、それらの依存関係を自動更新し、マッピングし直してくれる。さらに障害が起きたときはアラームが発生し、そのメッセージをクリックすることで、論理・物理構成や関連情報を明示してくれるため、障害時の影響範囲がひと目で把握でき、原因の特定がしやすくなるのだ。

 一方、自動化という観点からは「メンテナンスの効率化」を実現できる。たとえばシステムの構成要素にパッチを当てたときに、システムが動作しなくなることがよくある。そこで運用上、念のためにバックアップをとっておき、もし動かない場合は復旧作業を行うことになる。WebSAM DC運用パックを使えば、復旧作業まで考慮したパッチ適用フローを記述して、このような一連の作業を自動化できる。この適用フローは、あらかじめNECで実証済みのテンプレートが提供されるため、ユーザーが最初からフローを作らなくても良い。これによりシステムを停止することなく、安全にパッチを適用でき、メンテナンスの負担も減るわけだ。

 今回の展示では、論理・物理構成の自動マッピングの様子や、擬似的アラームをあげて関連情報を表示させるなど、WebSAM DC運用パックの特徴となる機能について実際にデモを行って、分かりやすく説明するという。WebSAM DC運用パックのような大規模なシステム環境を想定した運用管理のデモは一般の展示会でも出展が少なく、なかなか触れる機会がないため、一見の価値があるだろう。
《RBB TODAY》
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