米ヒューレット・パッカード（HP）は9月30日（現地時間）、同社の社長兼CEOにLeo Apotheker氏を選出したと発表した。Apotheker氏はドイツのソフトウェア企業SAPのCEOを務めた経歴を持っている。また米HPの非常勤会長として、カリフォルニア州メンローパークのベンチャーキャピタル、Kleiner Perkins Caufield ＆ Byers（KPCB）のマネージングパートナー、Ray Lane氏が選出された。両氏の就任は11月1日からとなる。 米HPでは8月6日（現地時間）に、元CEOのMark Hurd氏が元契約社員へのセクハラ疑惑にからんで辞任しており、後任の暫定CEOを、CFOのCathie Lesjak氏が務めていた。その後Hurd氏の米オラクル社長就任に際し、米HPは9月9日にオラクルを提訴していたが、2週間足らずで和解にいたったという経緯がある。 Apotheker氏は、1988年にSAPに入社。2008年4月から2010年2月まで同社CEOを務めた。米HPはApotheker氏について「戦略的な思考の持ち主で、テクノロジーへの情熱も持ち合わせている。またグローバルでの幅広い経験もあり、我々が探していたCEOとしてふさわしい人物だ」とコメントしている。なお、Hurd氏辞任後、暫定CEOを務めていたLesjak氏は引き続きCFOにつくことになる。
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