NECビッグローブ（BIGLOBE）は2日、美術大学の学生・卒業生を中心とした若手作家によるオリジナルのマンガを国内および海外向けに配信していくと発表した。 無料のパソコン向け月刊Webマガジン「漫画星（MANGABOSHI）」を創刊するとともに、スマートフォン向けアプリ「パラパラマンガ（ParaParaManga）」の有料配信を開始した。開始当初は、日本語版と英語版を用意する他、1年後にはイタリア語・フランス語版も提供するなど、多言語に対応していくとのこと。 現在、北米では「Anime Expo2010」の来場者が10万人を越え、イタリアでは「LuccaComics And Games」の来場者が約9万人にのぼるなど、マンガは海外においても人気が高まっている。今回のサービスは、アプリ・コンテンツのグローバル展開の一環であり、マンガをはじめとする日本の若者文化に対して高まりつつある、海外での人気・関心に応えるべく提供するものとのこと。 「漫画星」は、若手作家によるマンガを掲載する無料のパソコン向け月刊Webマガジン。毎月設定されるテーマに基づいた、10名前後の作家によるマンガを掲載していく。2012年度末までに月間利用者100万人の獲得を目指す他、今後は、掲載終了後の作品を著者別にまとめ、スマートフォン向けアプリとして販売予定だという。また、スマートフォンならではの操作感を活かした「パラパラマンガ」を提供。第一弾として、クリエイター・たむらしげる氏の3作品を、今後は学生や卒業生など若手作家による作品を提供していく。また、パラパラマンガの世界観や手法を用いたイラストレーター、フォトグラファー、CG作家などによる新しい作品などにもラインアップを拡充し、2011年3月までに100作品以上を提供予定だ。なお、開始当初はiphone向けアプリを1作品115円（税別）で提供する他、iPad、Android搭載携帯電話向けアプリも今年度中に提供予定とのこと。 BIGLOBEでは、従来から新たなビジュアルアートの才能を発掘・支援するプロジェクト「クリエイターズアリーナ」を展開しており、今回の取組みは、これまでのノウハウやリレーションの活用により、実現したものだ。今後は、若手作家の視点を活かし、操作感や動きを楽しめる電子書籍ならではの作品も提供していく他、海外の作家・アーティストから作品を公募する仕組みを構築し、幅広いコンテンツを提供していくという。これにより、海外市場におけるコンテンツ・アプリケーション事業の拡大を図るとともに、作家・アーティストの活動を支援する考えだ。
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