2010年度の“機械遺産”、としまえんの回転木馬「カルーセル エルドラド」など6件が認定 | RBB TODAY

2010年度の“機械遺産”、としまえんの回転木馬「カルーセル エルドラド」など6件が認定

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としまえん カルーセル エルドラド
  • としまえん カルーセル エルドラド
  • 旧金毘羅大芝居(金丸座)の廻り舞台と旋回機構
  • 自動改札機
  • 「機械遺産」サイト(画像)
 社団法人 日本機械学会は7日、2010年度の「機械遺産」を発表した。

 「機械遺産」は、2007年6月に創立110周年を迎えた同学会の記念事業の一環として、歴史に残る機械技術関連遺産を大切に保存し、文化的遺産として次世代に伝えることを目的に設立されたもの。日本国内の機械技術面で歴史的意義のある「機械遺産」(Mechanical Engineering Heritage)を認定しており、「ホンダCVCCエンジン」「東海道新幹線0系電動客車」「札幌市時計台の時計装置」「旅客機YS11」など、現在43遺産が認定されている。

 2010年度に機械遺産に認定されたのは、「としまえん カルーセル エルドラド」「旧金毘羅大芝居(金丸座)の廻り舞台と旋回機構」「たま電気自動車(E4S-47 I)」「内燃機関式フォークリフト」「高砂荏原式ターボ冷凍機」「自動改札機」の6件。

 「としまえん カルーセル エルドラド」は、わが国に現存する遊戯機械の中で最古、かつ、世界でも最古級の回転木馬。1907(明治40)年に造られたもので、機械仕掛けの芸術的乗り物として100年以上の歴史をもつ、世界的に貴重な文化遺産とのこと。「旧金毘羅大芝居(金丸座)の廻り舞台と旋回機構」は、1835(天保6)年に金刀比羅宮別当金光院によって建てられた、わが国現存最古の劇場型木造芝居小屋。江戸時代におけるわが国の機械技術の優秀さを示している点が評価された。「たま電気自動車(E4S-47 I)」は、立川飛行機が1947(昭和22)年に完成した乗用車タイプの電気自動車。ガソリンの供給状況の好転と蓄電池材料の価格高騰により、一連の開発が中止されたという。「内燃機関式フォークリフト」は、1949(昭和24)年3月に、東洋運搬機製造(現TCM)が米国クラーク社製4000ポンドのフォークリフトを参考に開発した、内燃機関式フォークリフト。「高砂荏原式ターボ冷凍機」は1931(昭和6)年に大阪市の朝日ビルに設置された冷凍機。「自動改札機」は、立石電機(現オムロン)が1964(昭和39)年に近畿日本鉄道と共同開発に着手。千里ニュータウンの通勤対策と、1970(昭和45)年に開催された大阪万博の大量輸送手段として、1967(昭和42)年に京阪神急行電鉄(現阪急電鉄)千里線の終着駅「北千里」に試行設置されたものが、世界初の自動改札システムとなっている。

 いずれの機械遺産も、すべて現存するものとなっており、ほぼすべてが実際に見学可能。サイトには、各遺産の詳細とともに、場所や交通機関、公開日時などの情報が掲載されている。
《冨岡晶》

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