ソニー、世界各国の放送方式に対応した小型シリコンチューナーモジュール出荷を開始 | RBB TODAY
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ソニー、世界各国の放送方式に対応した小型シリコンチューナーモジュール出荷を開始

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シリコンチューナーモジュールの最薄モデル
  • シリコンチューナーモジュールの最薄モデル
  • 40モデルのフルラインアップ
  • 12モデル
 ソニーは13日、世界各国の放送方式に対応した同社製シリコンチューナーICを搭載したシリコンチューナーモジュールの商品構成を拡充。40モデルをフルラインアップし、7月から順次、そのサンプル出荷を開始する。

 サンプル出荷時期とサンプル価格は、「SUT-Rx200」シリーズ(シリコンチューナー)が7月出荷で価格は5,000円、「SUT-Dx200」シリーズ(復調機能付シリコンチューナー)が7月出荷で価格は10,000円、「SUT-Rx300」シリーズ(薄型シリコンチューナー)が9月出荷で価格は10,000円。

 今回サンプル出荷するシリコンチューナーモジュールは、世界各国のアナログ放送方式およびデジタル放送方式に対応した同社製のシリコンチューナーICを採用。アンテナスイッチ機能付タイプ、ループスルー機能付タイプ、デジタル放送用の復調機能搭載タイプ、ダブルチューナータイプなどをラインアップする。

 同社従来コイルチューナーの最薄型モデルとの比較で、最大70%の小型化を図った。また、同社従来コイルチューナー比で約40%減にまで消費電力を抑えたほか、消費電力50mWのスタンバイモードを搭載した。

 妨害耐性を高めており、高周波回路技術とシミュレーション技術を駆使することにより、セット周辺回路からの飛び込みノイズの影響を受けにくい設計とした。また、自ら発するノイズも最小限に抑え、セット開発が容易となっている。

 受信性能においても、従来のコイルチューナーより量産品の個体間バラツキを最小限に抑制。空芯コイルを使用しないことで、受信チャンネル間での性能バラツキや、周辺温度などの使用環境による性能変化が少なくなり、受信性能を安定化させている。

 そのほかの特長として、地上デジタルテレビ放送規格「ETSI EN302-755」で、第1世代の「DVB-T」を改良した第2世代の規格となる「DVB-T2(Digital Video Broadcasting-Terrestrial 2)」のような新しい放送方式にもいち早く対応した。

 同社のモジュールを採用することで、液晶テレビやレコーダー機器の製造事業者は、チューナーに関わる部品点数の削減や、ハードウェア、ソフトウェアの設計の世界共通化など、製品作りの効率化を図ることが可能になるという。

 おもな仕様として薄型モデルの「SUT-RA301T/Z」は、IF周波数がAnalog:Fp=2.2~8.2MHz、Digital:Fc=3.8~5.1MHz。受信周波数が47~866MHz。電源電圧が2.5V。消費電力が500mW(Typical)。本体サイズは幅25×高さ5×奥行き30mm(容積:3.8cc)。
《加藤》
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