【Wireless Japan 2010(Vol.2)】担当者を直撃!ドコモブースで必見の近未来技術 | RBB TODAY

【Wireless Japan 2010(Vol.2)】担当者を直撃!ドコモブースで必見の近未来技術

ブロードバンド 回線・サービス

NTTドコモ 森永康夫氏(移動機開発部 要素技術開発担当 主査)
  • NTTドコモ 森永康夫氏(移動機開発部 要素技術開発担当 主査)
  • 空間に携帯電話をかざすと、仮想の魚が泳いでいる様子が見える
  • マーカーに対してモノを浮び上がらせる技術
  • 自分の周囲を仮想的にデコレーションする技術
  • 携帯電話のカメラをかざすだけで、その方向にある店舗・施設の情報がカメラ映像に重なって表示される「直感ナビ」
  • 携帯電話を振ることで、向き・強さを検出し、検索範囲を絞込める「投げ検索」機能。
  • 投げ検索の機能を試す原さん
  • 検索・ナビの履歴(ログ)をTwitterでつぶやき、友達同士でゆるいつながりを共有する新しいコミュニケーション機能「LogTwi」
 RBB TODAY編集部に体験入部した原理恵子さんの「Wireless Japan 2010」の第2回目のレポートでは、NTTドコモブースで国内初のお披露目となる近未来技術について、各担当者に詳しく話を聞いた。

●AR技術をモバイルで実現する

理恵子:今回の出展では、R&D分野でとても面白い近未来の技術が登場するということですが、まず目玉の「Mobile AR技術」について教えてください。

森永氏:そもそもAR(Augmented Reality)は拡張現実感といわれ、現実空間の中に仮想空間を重ね合わせる技術です。今回の技術は、それを携帯電話のカメラを通して実現しましょうという発想から開発が始まりました。まず紹介するのは、マーカ型ARといわれるもので、画像認識の技術を使いマーカを認識し、そこに3Dのコンテンツを表示させる、というものです。

理恵子:見る方向を変えると、それに合わせて360度いろいろな角度から建物が見えるのですね。これはとても面白いですね。

森永氏:そうなんです。もう1つの技術は、自分の周囲を仮想的にデコレーションするようなイメージです。あたかも自分が海中や宇宙など別空間にいるように、周りの世界を映し出せるのです。例えば空間中でファインダー越しに、魚を見つけると、それが自分に近づいてきたり、何かアクションを起こしたりすることも可能です。

理恵子:この技術は、今後どのようなシーンで活用することができそうですか?

森永氏:たとえば家具とマーカーを対応させれば、部屋に配置する際の検討材料になります。どこにタンスを置いたり、ベッドを置いたりすれば良いのか、実際に物を持ちこまなくても、ARによる立体的な間取り図によって配置シミュレーションができます。あとはゲームやテーマパークのアトラクションにも向いていると思います。空間上にキャラクターを置き、カメラ越しにそれを見つけるとキャラクターが攻撃してくる、あるいは街中にバーチャルガイドを立たせて道案内をさせるなど、位置情報と組み合わせることで、ARの世界がよりリッチになっていくと思います。

●目的地へのナビをさらに魅力的にする直感ナビ

理恵子:では次に「直感ナビ」というサービスの概要について教えてください。

長谷川氏:直感ナビは、昨年のWireless Japan で一度出展した技術をベースに進化させたもので「誰でも簡単に、直感的に使えること」をコンセプトに開発しました。例えば、土地勘のないような場所でも、周辺にどのような店舗や施設があるかを簡単に検索できるサービスです。

理恵子:何か店や建物を調べるとき、普通はキーワード検索で調べますよね。でも目的地が一体どの方角で、どのぐらいの距離にあるのかは、なかなか分かりづらいですよね。

長谷川氏:そうですね。そこで直感ナビは全く新しい方法で検索できるようにしました。携帯電話のカメラを利用し、検索したい場所の方向を見ると、空間に周辺の店舗・施設などのアイコンが浮きだし、カメラ映像に重なって表示されます。そこで行きたい場所を選択すると、目的地までナビゲーションをしてくれます。地図が苦手な方でも、カメラをかざすだけで迷うことなく簡単に目的地までたどり着けます。

理恵子:事前に美味しい料理屋さんを家で調べておかなくても、その場のノリで現地で検索できてしまうのが便利ですね。初めて行くロケ先とかで使えそうですね。

長谷川氏:今回はゼンリンデータコム社と共同で、60万件以上の店舗・施設などのコンテンツを活用しながら、徒歩向けと自転車向けのナビゲーションに対応いたしました。さらに携帯電話を振った向きと強さに応じて検索範囲を指定できる「投げ検索」という機能を追加し、より簡単に素早く、意図した方向のコンテンツを検索できるようになりました。

理恵子:携帯電話を振って、という点がゲームみたいで楽しそう。なるべく駅に近い方向でお店を探したい、というようなニーズにも対応できそうです。

長谷川氏:もう1つの特徴はコミュニケーションも楽しめるということですね。Twitterが最近かなり流行っていますが、この機能を連携させて友達とコミュニケーションがとれます。これは「LogTwi」と呼んでいる機能ですが、直感ナビを使って、実際に検索したり、ナビゲーションした際の履歴(ログ)をTwitterでつぶやくことで、いま何をしているの?というお互いの状況をゆるくつないで情報を共有できます。

長谷川氏:また自分が行ったお気に入りの店を登録したり、それを友達にTwitterでつぶやくこともできます。もちろん店舗だけではなく、夜景の綺麗な場所や、友人との集合場所などを登録して通知するなど、さまざまな使い方ができるでしょう。その他にもグルメサイトとの連携なども考えているところです。

●ゴルフ版直感ナビ

落合氏:会場では、直感ナビの応用として「ゴルフ版直感ナビ」を展示する予定です。これは、ゴルフ場で使う直感ナビという位置づけです。どこにグリーンやバンカー・池などがあるか、携帯電話をかざすだけで、その方向・距離が直感的に分かるものです。携帯電話のGPS機能を利用し、地点登録をしながらショットの軌跡や飛距離を確認したり、スコアの自動入力も可能です。どのようなクラブを使えばよいのか、アドバイスもしてくれるんですよ。

理恵子:曲がっているコースやアップダウンの激しいコースでも使えそう。ピンから何ヤードぐらい離れているか、ということも分かるんですね。これは、どこのゴルフ場でも使えるのですか?

落合氏:ええ、日本国内のほぼすべて(99%)のゴルフ場を網羅しています。ゴルフ場のデータを提供するパー七十二プラザ社と共同で商用化を進めています。ネットワーク連携機能もあるので、他のパーティとのメッセージやスコアも簡単に共有できますよ。

理恵子:ネットワーク連携機能はゴルフのコンペでも利用できそうですね。ゴルフ版直感ナビはキャディさんの代わりになるアプリケーションなので、商用化が楽しみです。

●携帯電話のアプリケーションを組み合わせて何でも自動化

理恵子:最後にサービス連携システム「BLOCCO」について説明してください。

萩野氏:BLOCCOとは、アプリケーションをパーツとして、ブロックのように組み立てて連携させられるサービスです。携帯電話に入っているアプリケーションをお客様が自由に組み合わせて、あたかも1つのアプリケーションとして動かせるようになります。

理恵子:具体的にアプリケーションをどのように組み合わせていくのでしょうか?

藤井氏:例えばメールが着信したとき、本文中に「15時に東京駅で集合」と書かれていたら、メール本文から時刻や駅名を抽出し、それを乗換案内アプリに渡して自動的に経路を検索できます。このように、あるアプリケーションのアクションをトリガーに設定したり、アプリケーションから情報を受け取ったり、さらに受け取った情報をまた別のアプリケーションに渡したりといったことを設定・実行するのがBLOCCOです。

理恵子:なるほど。既存のアプリケーションを組み合せながら、ユーザーが頻繁に実行する作業を簡単に自動実行できるようになるのですね。

萩野氏:はい。メッセージ系サービスへのテキスト連携も同様です。たとえばGoogleカレンダーに、会議の予定を登録しておけば、その時間になるとTwitterが起動して、「ただいま会議中」という感じでつぶやいてくれます。

藤井氏:もう1つ、これは特殊な使い方になるのですが、例えば携帯電話に着信が入ったら、それをトリガーとして、自動的にテレビ音声をミュートにできます。Android携帯電話にはBluetoothが搭載されているのですが、赤外線は搭載されていないため、家電コントロール用にBluetoothの信号を赤外線の信号に変換する、赤外線変換インタフェースも試作しました。展示会では、携帯電話のイベントをトリガーとして、家電製品をコントロールするデモを用意する予定です。

理恵子:そうなると携帯電話の使い方がさらに広がって、リモコンのようなこともできるようになるのですね。BLOCCOについて、私ならどんな使い方ができますか?

萩野氏:そうですね。例えば同じようにBluetoothで通信するLEDのアクセサリーのようなものをつくって、着信時に相手によって異なる色を発光させるといった使い方も考えられるでしょうね。

理恵子:アイデア次第で、どんなことでもできてしまう点が、このサービスの面白いところですね。14日からの展示を楽しみにしています。
《RBB TODAY》

関連ニュース

特集

page top