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ノートPC発表から25周年、東芝が節目に発表した個性的なPCの数々

IT・デジタル ノートPC
ノートPC発表から25周年を迎えた東芝
  • ノートPC発表から25周年を迎えた東芝
  • 壇上に立った同社執行役上席常務・デジタルプロダクツ&ネットワーク社社長の深串方彦氏
  • 今回発表された4機種
  • 2画面タッチパネルのウルトラモバイル「libretto W100」
  • 10.1型のAndroid端末「dynabook AZ」
  • 薄型・軽量のハイスペックモバイル「dynabook RX3」
  • 液晶一体型のAVモデル「dynabook Qosmio DX」
  • 今後はスレート端末の導入も示唆(パネル右下)
 東芝は21日、都内で「東芝ノートPC25周年記念」の新製品発表会を開催。それぞれ個性的な全4機種の製品を発表した。

 同社が世界初のラップトップPC「T1100」を発売したのが、今から25年前の1985年。現在の同社はノートPCのシェアでは世界第4位で、上位に食い込む日本唯一のPCメーカーにまで成長した。

 壇上に立った同社執行役上席常務・デジタルプロダクツ&ネットワーク社社長の深串方彦氏は「25年の間で出荷してきた東芝のPC台数は、累計で9,000万台を突破し、まもなく1億台に到達する」と説明。さらに今年度は「年間でのグローバル出荷台数で2,500万台に挑戦したい」と述べ、今後はコンシューマー市場のみならず、ビジネス市場の拡大についても言及。会場で示された説明パネルでは、スレート端末の投入なども示唆した。

■それぞれのカテゴリーに投入した新製品

 今回発表された4機種は、2画面タッチパネルのウルトラモバイル「libretto W100」、薄型・軽量のハイスペックモバイル「dynabook RX3」、ネットブック風の外見ながらAndroid2.1を搭載したAndroid端末「dynabook AZ」、液晶一体型のAVモデル「dynabook Qosmio DX」。スタンダードノート、AVノート、ネットノート、ネットブックなどの2010年夏モデルは既に発表済みであり、今回の4機種が加わることでさらに豊富なラインアップをそろえたことになる。

 同社が最もアピールしていた製品が「dynabook RX3」。「dynabook SS RX2」の流れを汲みつつも、コンシューマー向けの高性能モバイルとして生まれ変わったマシンだ。CPUにはCore i5-520Mを始め、パワフルな通常電圧版を採用。新たな空冷技術をインテルと共同開発し、排熱処理を向上させたのがポイントになっている。

 13.3V型、DVDスーパーマルチ搭載ながら、最上位の128GB SSDモデルは約1.25kgの軽量を実現。さらに、歴史を積み重ねてきたという堅牢性(ボディはマグネシウム合金を採用)、標準バッテリで約10~11時間をうたう長時間駆動など、「高性能で軽くて丈夫で外出先でも長持ち」を長所としている。全4モデルをそろえるが、その中の2モデルには高速無線通信のWiMAXモジュールが搭載された。

 「libretto W100」もユニークな機種だ。2画面タッチパネルを備え(1画面の大きさは7型ワイド)、加速度センサーを装備。縦・横の2画面表示に対応するほか、一方の表示をソフトキーボードにして入力画面専用にすることも可能。また、同梱されている電子書籍ビューワー(「Flip Viewer」)を利用しての電子書籍閲覧も行なえる。会場で実機に触れ、タッチ操作で太宰治の『斜陽』をパラパラとめくって読んでみたが、縦表示で2画面を開いての閲覧は予想以上に快適なものだった。ソフトキーボードもファンクション表示ありのフルタイプモードや、ファンクション表示を抜いたシンプルモードなど、用途に応じたモードが選択可能となっている。

 10.1型のAndroid端末「dynabook AZ」は、4万円台半ばという価格設定が魅力だろう。見た目がネットブックそのものながら、870gという軽さは携帯性抜群だ。CPUはNVIDIAの統合型チップの「Tegra250」を採用する。無線環境はIEEE802.11b/g/nとBluetoothを備え、ストレージは16GBのフラッシュメモリ。軽めのweb閲覧、メールチェック、動画鑑賞などには向いているだろう。ただし、タッチ式のAndroidスマートフォンに慣れている向きには、タッチパネル非搭載という点は違和感を感じるかもしれない。

 現在の東芝のラインアップでは唯一のデスクトップとなるオールインワンPC「dynabook Qosmio DX」。深串氏の弁によれば、「デスクトップPC市場がノートPC市場に近づいてきた」とのことで、確かに実機を見ると、高級AVノートの「Qosmio」がそのまま進化して液晶一体型になったような印象を受けた。21.5型フルHD液晶、1TBのHDD、Blu-rayディスクドライブ、超解像技術対応の高性能映像エンジン「SpursEngine」、地上デジタル放送対応チューナー(シングル)、ONKYO製スピーカーと、AVモデルとしては過不足ないスペックを備える。すっきりとしたデザインも特長の1つだ。

■会場にはCMキャラクターの山下智久さんも来場

 発表会の後半、会場にはCMキャラクターの山下智久さんが来場。今回の中で最も気になる製品として「dynabook RX3」を挙げ、「仕事の合間でもすぐに取り出せますし、持ち運びも便利ですしね」と感想を述べた。

 その後、別室に展示された実機の中には、今回の4機種に混じって、先日発表された3Dノート「dynabook TX/98MBL」なども。また、会場の一角には同社が発売してきたポータブル/ノートPCの代表作がずらりと並べられており、その空間はPC博物館の様相を呈していた。
《小口》
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