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大日本印刷、脳科学を活用したマーケティング支援サービスを開始

エンタープライズ ソフトウェア・サービス
ヘアバンドタイプの脳波計を装着
  • ヘアバンドタイプの脳波計を装着
 大日本印刷は9日、測定した脳波から生活者の興味関心の度合いを分析し、効果的な制作物の作成を支援するサービスを発表した。4月12日より提供を開始する。

 脳科学をマーケティングに活用する「ニューロマーケティング」について、DNPと東京農工大学 満倉研究室では、共同研究を続けていたが今回、これまでの研究成果を活用し、低価格で冊子やデジタルコンテンツなどの制作物に対する生活者の興味関心度を分析するサービスを開始する。

 生活者にヘアバンドタイプの脳波計を装着し、雑誌、カタログ、パンフレットなどの冊子を閲覧してもらい、脳波を測定。冊子の見開きページごとに貼られたマーカーをカメラで撮影し、各ページの閲覧時間のデータを取得して脳波の測定値データと一体化することで、各ページの興味関心度の高さと推移を分析する。閲覧した冊子に対するアンケート調査結果と比較することで、“アンケートで関心があると言っていたページより関心を持って見ていたページがあった”“長時間見ていたが、それほど関心は高くなかった”など、生活者の興味関心をより多面的かつ深く把握できる見込みだ。なお対応できる冊子のページ数は200ページまで。デジタルコンテンツを調査する場合は、興味関心度の高い画面や低い画面、興味関心度の推移を分析する。オプションとして、被験者の眼球の動きをセンサーで検知するアイトラッキング調査を追加することで、各ページのどの部分に興味があるかをより詳細に把握することも可能。

 基本メニューの価格は、調査対象者が6名の場合で95万円から(対象者の選定収集・謝礼費用が不要の場合は80万円から)。2010年6月までトライアルキャンペーンとして、65万円から(対象者の選定収集・謝礼費が不要の場合は50万円から)となる。DNPでは、これらの分析サービスに加えて、生活者の興味関心を喚起する制作物の各種提案など、販促に有効なサービスを提供していく予定だ。DNPでは、本サービスおよび関連する制作物も合わせて、2012年度で10億円の売上を目指す。
《冨岡晶》
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