【FOE 2010 Vol.4】VDSLの動画再生など通信品質を安定化させる技術——NEC | RBB TODAY
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【FOE 2010 Vol.4】VDSLの動画再生など通信品質を安定化させる技術——NEC

エンタープライズ その他
VDSL2アクセス集約装置のシステム構成
  • VDSL2アクセス集約装置のシステム構成
  • 上り/下りの帯域をリアルタイムで制御しているようす
  • 向かって左がVDSL2アクセス集約装置による配信。右が従来のVDSLによる配信。現在右の動画は止まっている
  • 直後の写真。向かって左はストリーミングと止まっていないが、右の画像は動かない
 FOEでは、集合住宅の既設管にFTTHを通し光化するための低摩擦インドアケーブルや終端装置、配線ボックスなどの展示が多いが、VDSLの通信速度を安定化するシステムの展示がNECのブースで行われていた。

 これはNECが1月15日に発表したVDSL2のアクセス集約装置「VC1622F2-S」と「VF200F7-S」の実機デモによる展示だ。VDSLは集合住宅の他、ホテルなどの施設でインターネットサービスを提供する場合に利用されている。ビジネスホテルなどの各部屋にインターネット接続を提供するため、既存のメタル回線を利用することが多い。このようなホテルでは、高速インターネットサービスを提供しようとしても、工事や提供コストの問題から容易にFTTH化はしにくい。

 しかし、VDSL方式によるインターネット接続では、動画配信がスムースでなかったりする。通常のVDSL接続では品質が劣化したりエラーが多くなると、いったん回線を切断して再接続を行う。そのため、動画が途中で止まったり、音声が途切れたりすることになる。このアクセス集約装置は、リアルタイムで上り/下りの帯域を制御することができる。回線をつないだまま、エラーが起きないレベルの帯域まで下げたり上げたりするので、回線の安定化が図られる。

 デモでは、パネルの裏に長いメタルケーブルを配線しノイズなどが乗りやすくした状態で、従来のVDSLによる動画再生とVDSL2による安定化した回線の動画再生との比較を行っていた。従来方式ではときどき動画が停止するが、VDSL2アクセス集約装置による接続環境では動画が途切れないというものだ。
《中尾真二》
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