パナソニック提案のPLC技術、IEEE P1901委員会のドラフト2.0として承認 | RBB TODAY
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パナソニック提案のPLC技術、IEEE P1901委員会のドラフト2.0として承認

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「HD-PLC」の概要(HD-PLCアライアンスサイトより)
  • 「HD-PLC」の概要(HD-PLCアライアンスサイトより)
 パナソニックは7日、同社とパナソニック システムネットワークスが共同で提案を行っていたPLC技術が、IEEE P1901委員会において、ドラフト2.0の1つの技術方式として承認されたことを発表した。

 この技術は、2008年12月にIEEE P1901委員会でPLC標準規格のベースライン技術方式の1つとして承認されていたもので、今回ドラフト2.0として承認されたことにより、IEEE P1901委員会での最終審議を経て、ドラフトの内容が一般公開される予定となっている。

 IEEE P1901委員会は、これまでイーサネットLANや無線LANに代表される多くの世界的な標準規格化を成功させ、世界的に認識されている規格策定機関である米国電気電子学会(IEEE: Institute of Electrical and Electronics Engineers)傘下の標準化委員会。1901作業部会として、2005年6月にプロジェクトが発足。同部会では、宅内、屋外、共存に加え、輸送機用の通信方式を策定している。

 今回ドラフト2.0の1つの技術方式として承認された提案技術は、高速電力線通信「HD-PLC」を採用する商品で使用している、パナソニックの独自技術の「WaveletOFDM方式」となる。同技術は、高効率の伝送方式により環境に配慮した低消費電力の実現を特長としているとのこと。また、同方式を搭載した「HD-PLC」採用機器は、電源コンセントに接続することで、パソコンやAV機器から白物家電まで相互に接続されたホームネットワークの展開が可能となるものだ。家庭内だけでなく、ビル内や工場、さらには、スマートグリッドなど、大規模なネットワークにも対応できる技術も含まれているとのこと。IEEE P1901委員会では、宅内だけでなく、屋外、輸送機などさまざまな分野での応用を想定したPLC技術の標準規格を策定していることから、今後、同技術の広い分野への応用が期待されるという。
《冨岡晶》
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