NTT、IPネットワークの状態を視覚化する解析システム「IM-VIS」を開発 | RBB TODAY
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NTT、IPネットワークの状態を視覚化する解析システム「IM-VIS」を開発

エンタープライズ その他
IM-VISを用いた情報操作事例
  • IM-VISを用いた情報操作事例
  • IM-VISによるASトポロジ表示
  • BGP関連の大規模障害をASトポロジで検出した様子
 日本電信電話(NTT)は24日、IPネットワーク内の混雑状況など振る舞いを分析し直感的かつ迅速に把握する情報統合型ネットワーク解析システム「IM-VIS」を開発したことを発表した。

 IM-VISは、ルータやネットワーク機器および観測ツールなどから収集・蓄積したネットワーク情報を自由に抽出・統合することで、IPネットワークの状態を視覚化する。ISP間で交換されるBGP(Border Gateway Protocol)経路情報を解析して得られるISP間の接続を表すグラフの表示(AS=Autonomous Systemトポロジ)を基本として、ネットワークの混雑状況などの振る舞いを分析する。ASトポロジはネットワークの構造を視覚的に表現できるためネットワーク構造の把握に役立つ他、経路情報以外のネットワーク情報の解析結果をASトポロジ上に反映させることで、ネットワーク管理者はインターネット上の障害の発生個所、影響の地理的・時間的な変動の様子を直感的に把握できる。

 なお、IPネットワーク上のさまざまな状態情報をASトポロジ上で統合表示するネットワーク解析システムは世界初のシステムとのこと。本システムにより、大量の情報の収集が必要であったインターネット上の障害の発生個所の把握など 広域ネットワークの分析が簡単になる見込みだ。NTTは国立情報学研究所(NII)と共同で、本システムをNIIが運用する学術情報ネットワーク(SINET)の挙動の解析や運用管理に用いることで、効率的な広域ネットワークの運用管理の手法を確立することを目的としており、適用実験を2010年2月から開始する予定だ。
《冨岡晶》
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