ワーム“Conficker”が記録的な増加、いまだ猛威振るう 〜 エフセキュア、2009年を総括 | RBB TODAY
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ワーム“Conficker”が記録的な増加、いまだ猛威振るう 〜 エフセキュア、2009年を総括

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 エフセキュアは2日、2009年度のセキュリティを総括した文章を発表した。

 「経済不況に関係なく増加し続けるマルウェアと亜種の多様化」「ネットワークを介して広がる“Conficker”ワームの大量感染」「Windows 7の登場による、ユーザーエクスペリエンスとセキュリティ機能の改善」「iPhoneを標的にしたマルウェアが登場」がハイライトとされており、同社のセキュリティ研究所CRO(主席研究員)のミッコ・ヒッポネン氏は2009年度を振り返り「年々巧妙化しているオンラインセキュリティの脅威はとどまること知らず、減少するどころか増えつずけており、金銭を目的としたオンライン犯罪がモチベーションになっていることに変わりはありません」とのコメントを寄せている。

 なかでも2009年に台頭した問題としては、世界的に大規模なネットワーク感染を引き起こしたワーム「Conficker」が挙げられている。このワームは、MicrosoftのWindows XPの脆弱性を狙って感染するもので、感染を防ぐためのセキュリティパッチが2008年の下旬になるまでリリースされなかったため、猛スピードで拡散し、世界中の企業や学校などのコンピュータが、被害を受け大問題となった。自己満足的要素の強い一昔前のワーム作者と異なる点は、「Conficker」ワームの作者が利益を得る仕組みになっていた点が指摘されており、2009年12月時点の現在でも何百万ものコンピュータが感染したままとなっているという。

 ミッコ・ヒッポネン氏は「膨らみ続けるサイバー犯罪者の私利私欲は、オンライン上にあるリソースを貪っており、2009年は特にその傾向が強くなっています。彼らが構築したボットネットは、SEOポイズニングや偽アンチウイルスソフトの購入を促すなどのフィッシング詐欺、消費者を欺く偽のホームページのホスティングなどに使用されています」と文章を結んでいる。
《冨岡晶》
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