ソニー、ミュージカルなどをデジタル映像化し、ライブ感ごと映画館に配給! | RBB TODAY

ソニー、ミュージカルなどをデジタル映像化し、ライブ感ごと映画館に配給!

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コンテンツ配給事業「Livespire」
  • コンテンツ配給事業「Livespire」
  • ソニー業務執行役員EVP B2Bソリューション事業本部本部長 安京洙氏
  • ソニー業務執行役員SVP同部副本部長 花谷慎二氏
  • ヒューマンデザイン取締役チーフプロデューサー 石川聖子氏
  • アミューズ執行役員企画開発部長 松野玲氏
 ソニーは9日、全国の映画館に向けて演劇やミュージカルをデジタル映像化して配給するコンテンツ配給事業「Livespire」の開始を同社本社で発表した。

 今回発表された配信事業は、見る人が限られていたライブエンターテインメントをより多くの人に楽しんでもらうために、演劇やミュージカル、コンサート、スポーツなどをデジタル映像化して映画館へ配給するというもの。ライブが与える感動・刺激・快楽を楽しむ新たな映像エンターテインメントいう意味から、Live(ライブイベント)とInspire(刺激する・鼓舞する)をかけ合わせLivespireと名付けられた。

 デジタル映像の上映にはデジタルスクリーンが必要になる。しかし、2007年時点では日本全体の映画館の約3%にあたる102館にしか設置されていない。同社は、今回のデジタル映像コンテンツの配信による相乗効果で、映画館のデジタル化が促進することを期待している。発表の冒頭、同社業務執行役員EVP B2Bソリューション事業本部本部長の安京洙氏は「映像のデジタル化とともに映画館のデジタル化が進めば、新たなるデジタルエンターテインメントの可能性が高まる。この流れの中で我々は、ミュージカルなどの舞台芸術やスポーツイベントなどをデジタル映像化し、映画館で上映するという新たなエンターテインメントを展開していく」と述べた。また、この事業を通して、演劇やミュージカルを主催するコンテンツホルダーは映画館という新たなメディアを獲得し、作品を上映する映画館は新たなコンテンツを獲得することが可能になる。

 配給コンテンツの第1弾は、浅田次郎原作の音楽座ミュージカル「メトロに乗って—映画館上映特別版—」で、5月10日から109シネマズグランベリーモール、109シネマズ川崎、109シネマズ佐野で公開される。その後は、四日市、神戸、佐賀、名古屋の各109シネマズでも上映予定だ。同社業務執行役員SVP同部副本部長の花谷慎二氏は、「今年度中に5作品以上のコンテンツ配給と、10サイト以上の映画館への配給を目指している。今年はある意味トライアルの年なので、いろいろな形で仕掛けていきたい」との方針を示した。

 また、同ミュージカルを主催したヒューマンデザイン取締役チーフプロデューサーの石川聖子氏は、「最初のイメージを大きく上回る迫力と微妙な演技も伝わる映像に、ある意味まったく新しい作品が誕生したと強烈に感じた。これにより、自分たちが作る次の作品では、デジタル映像化されることを意識して取り組んでいる」と感想を述べた。

 第2弾は、アミューズダンスアクト「FROGS〜フロッグス」の配給を6月に予定している。アミューズ執行役員企画開発部長の松野玲氏は、「単なるライブの中継に終わらない、新しい映像表現ができると感じた。ライブとCDやDVDなどのパッケージ商品との間を埋める位置づけとしてうってつけだと考えている」とし、「コンサートなどに行けない地域の人にも、見てもらえる場所やチャンスが増えるという点もいい。ビジネス的に興行の新しい窓口が増えるので、積極的にトライしていきたい」との期待を示した。

 将来的には、現代の作品だけでなく過去の素晴らしい作品もデジタルコンテンツ化し、歴史的文化遺産を掘り起こす計画もある。安氏は、「今回の配信サービス開始が、ライブエンターテインメント業界や映画業界市場への相乗効果となり、文化的な側面での発展にも寄与できればと考えている。今日の発表はその第一歩だ」とした。
《近藤》

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