【スピード速報】光の56%は関東7都県に集中、地方の偏りが激しい | RBB TODAY
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【スピード速報】光の56%は関東7都県に集中、地方の偏りが激しい

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内側のドーナツグラフが全件数における地方別シェア、外側のドーナツグラフがFTTH(光ファイバ)のみにおけるシェア。計測された件数なので実際のシェアを反映しているわけではないが、光ファイバを利用している積極的なネットワークユーザが関東地方に偏っていることがわかる
  • 内側のドーナツグラフが全件数における地方別シェア、外側のドーナツグラフがFTTH(光ファイバ)のみにおけるシェア。計測された件数なので実際のシェアを反映しているわけではないが、光ファイバを利用している積極的なネットワークユーザが関東地方に偏っていることがわかる
【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は40万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。

 今回は前回の「この1年で最も光化が進んだ都道府県は?」に対して戴いた「光の計測件数の地方シェアは?」という疑問にお応えする。2007年11月20日〜26日の測定データを用いて、最新の手法によりIPアドレス等を用いた回線種別・発信地解析を行い、測定件数における地方ごとのシェアと、FTTH(光ファイバ)におけるシェアを算出した。

 なお、この統計では、北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県を「北海道・東北」、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県を「関東」、新潟県、富山県、石川県、福井県を「中部(北陸)」、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県を「中部(東海甲信)」、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県を「近畿」、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県を「中国」、徳島県、香川県、愛媛県、高知県を「四国」、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県を「九州・沖縄」としている(以上、JIS都道府県コード順)。

 図を見ての通り、測定件数のシェアは全件数においても、光ファイバにおいても、関東地方が圧倒的に大きい。特に光ファイバにおいては過半数を超える55.6%に達し、集中傾向が顕著に現れている。グラフには示していないが、東京都が21.6%、神奈川県が13.1%、埼玉県が7.8%を占めており、関東以外のどの地方のシェアも東京都と神奈川県の単独シェアを上回れないほどの集中度である。

 また、光ファイバでは関東地方に次いで多い12.7%の中部(東海甲信)地方だが、内訳を見ると愛知県だけで8.7%あり大きく偏っている。

 次に、全件数でのシェアと光ファイバにおけるシェアの差をみると、北海道・東北地方、四国地方はほぼ変わらない。これはそれぞれの地方における光ファイバのシェアが、全国平均に近いことを示している。

 対して、もっとも大きな差が出たのは九州・沖縄地方で7.9%から3.6%、中国地方も4.9%から3.0%となっている。これはCATVのシェアが大きい県が含まれているからで、特に佐賀県は測定件数に占める光ファイバの割合が1%しかない。また、岡山県も16%と全国平均(51%)を大きく下回っている。

 全国的な光ファイバの普及が進んでいるとはいえ、地方ごとの特性の違いが大きいことが伺われる。自治体や全国系キャリア・ISPには特性に応じたサービスをお願いしたい。
《平野正喜》
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