【スピード速報】はhttp://speed.rbbtoday.com/の1週間分の計測データをもとに各種の統計データを速報でお伝えする。このサイトはIXに計測専用サーバを置き、月間計測数は40万を超え、統計データとしても十分な精度と信頼性を持っている。 この連載に戴いた「ウチの県の統計を！」というリクエストにお応えして、再び県単位の統計をお届けする。今回は2007年11月6日〜11月12日の測定データを用いて、最新の手法によりIPアドレス等を用いた発信地解析を行い、岐阜県からと判断できたデータについてキャリア(通信事業者)ごとの平均ダウンロード速度（以下、ダウン速度）と、測定件数シェアを算出した。 なお、測定件数シェアは、測定データのうちキャリア名が明示されていたもののみを用いて算出している。ダウン速度のグラフにおける「その他」「不明」は含んでいない。 図を見ての通り、シェアでは地元・三重県のCTYが30%％で、NTT西日本（27％）を押えてトップとなった。また、この2社を比較するとダウン速度においてもCTYがNTT西日本を上回っている。 シェア3位以下を見ると、全国系・広域キャリアは7位のYahoo!BBしかなく、地元・三重県のアドバンスコープ（名張市、伊賀市）、松阪ケーブルテレビ・ステーション（松阪市、多気郡、度会郡、志摩市）、iTV（伊勢市、玉城町、度会町、南勢町）、伊賀上野ケーブルテレビ（伊賀市）と、地域系キャリアのZTV（三重県、滋賀県、和歌山県）、中部テレコミュニケーション(（三重県、愛知県、岐阜県、静岡県）が並んでいる。 そして、ダウン速度に目を転じると、シェアでは6位の中部テレコミュニケーションが34.5Mbpsと速い。先週の「岐阜県では中部テレコミュニケーションの平均ダウンロード速度が78Mbps超」に比べると半分以下であり「その他」を下回っているが、他のキャリアに比べると速度の優位は間違いない。 なお、シェアトップのCTYについては、9月10日付の記事「CTY-NET、下り160Mbpsのインターネットサービスを発表——2008年春から」において、光ハイブリッドサービスの開始を発表したと報道されている。また、今回はシェア、速度共に目立つものではないが、松阪ケーブルテレビも新しい展開で注目されているキャリアだ。11月12日付の記事「松阪ケーブルテレビ、11月下旬から下り160Mbpsの最速コースを開始」のとおり、今月中にもこのダウン速度（12.6Mbps）を大きく塗り替えそうなコースが登場する。既報「《近畿特集》滋賀・和歌山・奈良は全国並だが京阪神と三重は低速」のとおり、【スピード速報】ではやや地味な印象のある三重県だが、地元キャリアの大幅な速度改善に期待したい。
【ケーブルコンベンション2017】 外国人の目線で、地域の魅力を発信する番組を……須高ケーブルテレビ
