自動改札機が「IEEEマイルストーン」に認定〜阪大、近鉄、オムロン、阪急の4者 | RBB TODAY

自動改札機が「IEEEマイルストーン」に認定〜阪大、近鉄、オムロン、阪急の4者

 大阪大学、近畿日本鉄道、オムロン、阪急電鉄の4者は、鉄道向け自動改札システムの開発・実用化に関して、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会であるIEEEより「IEEE マイルストーン」に認定された。

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IEEEマイルストーンの認定プレート
  • IEEEマイルストーンの認定プレート
  • 1967年の阪急北千里駅の自動改札
 大阪大学、近畿日本鉄道、オムロン、阪急電鉄の4者は、鉄道向け自動改札システムの開発・実用化に関して、電気・電子・情報・通信分野における世界最大の学会である電気・電子学会IEEEより「IEEE マイルストーン」に認定され、28日に受賞することになったと発表した。

 IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc. )は、アメリカに本部がある世界最大の電気・電子技術者による非営利団体組織(学会)であり、「アイ・トリプル・イー」として知られている。現在39の専門部会があり、国際会議の開催、論文誌の発行、標準化などの活動を行っている。「IEEEマイルストーン」は、IEEEが電気・電子技術およびその関連分野において、社会に貢献した重要な歴史的偉業を称えるために1983年に制定したもので、日本ではこれまでに、八木・宇田アンテナ(1995)、富士山レーダー(2000)、東海道新幹線(2000)、セイコークオーツ(2004)、シャープの電卓(2005)、ビクターのVHSビデオ(2006)の6件が認定されている。

 今回の認定は、自動改札機の基本的な機能である定期券を高速で処理する判定理論の研究から、現在も多数利用されている磁気式乗車券・定期券併用の自動改札機実用化までの、1965年〜1971年の間の大阪大学、近鉄、オムロン、阪急の4者による取り組みが評価されたことによる。

 改札業務自動化の研究は、40年ほど前に大阪大学と近鉄により始められた。まず定期乗車券の通用区間判定のための計算方法が開発され、乗車駅・降車駅に応じて運賃を収受する路線にも対応できるようになり、1965年に試作機が登場。その後、近鉄とオムロンによる共同開発において、改札機の扉を開けた状態で、連続する乗客の定期券を高速判定するという外国では見られないメカニズム(ノーマルオープンゲート方式)が開発され、さらにオムロンと阪急が研究開発を引き継ぎ、1967年3月、阪急北千里駅において「パンチカード式定期券自動改札機」と「磁気(バーコード)式普通乗車券用自動改札機」による、世界最初の自動改札システムでの営業運用が始まった。その後、1971年に日本鉄道サイバネティクス協議会により磁気記録方式が標準規格化されたことを契機に、近鉄とオムロンは共同でサイバネ規格に準じた「磁気カード式定期券自動改札機」を開発。同年4月に、大阪阿部野橋駅を含む19の駅に自動改札機を一斉設置して、営業運用を開始した。

 こうした先駆的な取り組みが高く評価され、今回の受賞となったとのこと。
《冨岡晶》

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